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あなたが好きですと言えたなら、この苦しみは無くなるのでしょうか。

 人が人を好きになる過程というものを描くのはなかなか難しい。
 自分に、そういう経験がないからでしょうか。好きになる時は、理由なく突然好きになる。ただ告白してうまくいったことはありません(笑) ですからね、告白は私にとっては「恋心の自殺」なのです。
 好きと言われたこともこれまで何回かありましたが、突然言われます。多分、そんなことはあり得ないと思っているから、「突然」と感じるのでしょう。

 よく言われるのは、男性と女性で好きになるまでの時間が違うということですが、本当にそうなのかはよく分かりません。しかし世の中にそういう方がいらっしゃるのなら、「あなたをどんどん好きになっていく」という過程を描写しなければ、小説に登場するキャラのリアリティが薄くなるのではないか……

 非男性向けのSFを書こうと思った時に、ふと感じた疑問です。

 まあ、恋愛感情に理由なんかないというのが私の考え方なので、そういうものだとして恋愛を描くのも、私らしい小説の形かもしれませんね。

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