「自己責任」シリーズは2作目を投稿した。3作程度を予定している。
ところで、これを書いている途中で「責任」に関する小説が出ていることを知り、慌てて買いに走った。ネタが被っているorパクれないかと思ったが、そもそもの考えている中身が違うのでちょっと安心した。
その作品は吉村萬壱『CF』徳間書店。
日本で「責任」を取らない風潮があるのは謎の企業「CF」が「責任」を物質化して無化するからだ――という陰謀論めいた噂が流れている設定。
作者は日本に「責任」が本来は存在しており、それが無意味化されることでその不在を皮肉っている。俺は日本では仲間に迷惑をかけたかどうかが問題で、そもそも「責任」という考えが通じないと考えている。
ただそれは考え方の違いであり、本作品は面白い。漫画的だが、登場人物が数珠つなぎのように視点が切り替わってストーリーが続いていく。
やはり「責任」ものは求められているのでは?