• 異世界ファンタジー

【プラネテスの魔女と御子】旅の記憶

途中から読む人向けの複数のお話に跨って登場する人物およびそれぞれの章の簡単な紹介部分です。
各章の説明は基本的にあらすじに載せていた内容をそのまま移しています。
人物紹介には各人の初登場回の内容がある程度入っているため、
通しで読むつもりのある方はこのページを一旦無視する事を推奨します。

---------------主要人物---------------
【アニエス・サンライト】
蒼色の髪と瞳をした少女。旅の魔法使い。《蒼炎の魔女》。十六歳ぐらい。
膝丈のワンピース、大きな三角帽子に魔法の杖といういかにも魔法使いらしい服装。
ワンピースは下から覗こうとしても何も見えない魔法がかかっている鉄壁仕様。

落ち着いた態度でいかなる時でも冷静――に、見える性格。
常に考え事をしているタイプではあるものの、根の部分では感情的になりやすい。
他者の思念を読み取る異能を持っており、あまり他人と関わろうとしない。

趣味は読書、魔法器の構造観察、魔法薬の精製。インドア派。
特技および好きな魔法系統も魔法器や魔法薬関連だが、概ね何でも得意。
戦闘に際しては蒼い炎を主力に強力な魔法を用いる。体術は苦手な魔法特化型。


【フィーネ=ノヴァ・コスモス】
金色の髪と瞳をした少女。モラトリアム中の神族。《秩序の御子》。十六歳ぐらい。
襟付きシャツにショートパンツという動きやすい格好をしている。
髪がとても長く結び方がしょっちゅう変わる。アレンジはアニエスの担当。

明るく活発で好奇心旺盛――に、見える性格。
日頃の態度は嘘ではないが、根は非常に現実主義で多くの決断に迷いが無い。
ヒトとは違う価値観を持っているが、アニエスの事は最も大切な親友だと思っている。

趣味は散歩や乗り物の操縦。速い乗り物が好き。アウトドア派。
特技は魔法の翼での飛行。『どの鳥よりも速く飛べるよ』とは本人の弁。
戦闘に際しては魔力で創った武器を用いる。何でもこなせる万能型。


【レティシア=ネビュラ・ケイオス】
銀色の髪と瞳をした少女。魔王と呼ばれる神族。《混沌の御子》。十七歳ぐらい。
故郷に伝わる浴衣と呼ばれる軽装に仰々しい羽衣を纏った小柄なファッション魔王。
アニエスとフィーネの故郷の大地にあるノクトノワールという国を治めている。名前が長い。

普段の態度は尊大で傲慢な典型的な支配者――に、見える性格。
実際は姿に応じて精神性も変わる。日頃の幼い姿は自信家だが同時に小物感も併せ持つ。
アニエスやフィーネに対しては『余とあやつらはズッ友というやつだな』と述べる。

趣味は変容と遊戯全般。遊び盛りに窮屈な思いをしてきたので、自由が好き。
特技は割となんでも出来る事。規格外の魔力を持っているが、基本的に争いは好まない。
戦闘に際しては概ねただ雑に魔力を放つだけ。一部例外を除き、それだけで勝ててしまう。


【アルケー】
一部の色が白く抜け落ちた黒い髪と薄い琥珀の瞳の少女。《白骸の少女》。年齢不詳。
宙を旅する途中でアニエスが出会った、祈りを捧げる修道の衣に身を包んだ旅人。
どうやって星々を渡っているのか、なぜアニエスの前に現れたのかは定かではない。

世界の様々な知識に精通している反面、浮世の事情には疎くおおらか――に、見える性格。
その内には思念を読み取る力を持つアニエスにもわからない何かを秘めている。
アニエスに話しかけた理由は『お友達になれる気がしたから』らしい。

趣味は旅行と隠し事と一人遊び。隠し事と一人遊びの内容は不明。
特技は潜伏。『何人であれ、隠れ潜むわたくしを見つけることはできません』との事。
戦闘能力の有無も不明。だが、独力で死地を乗り切っている節がある。


---------------用語など---------------
【星を渡る舟】
“プラネテス”。アニエスとフィーネが宇宙を旅するための魔法器。
星と星を転移魔法で移動する事が可能で、内部の空間が拡張されており居住性も高い舟。
燃料となる魔力はフィーネが用意しており、人間の力では動かせない。

【星の記憶】
“アストラル・メモリー”。アニエスとフィーネが旅先で得ようとするもの。
その星が発生してから現在に至るまでの記録で、星の核に刻まれている。
アニエスはこれを調べる事で自らの解析能力の成長に繋げようとしている。

【宙の書庫】
“そらのしょこ”。あらゆる情報が納められる宇宙の記録群。
場所を指す言葉ではなく概念・魔法を示しており、資格を持つ者のみが接続出来る。
ほぼ全ての事象が記録対象だが特定個人の心域内の出来事など、例外も存在する。

【原初の言葉】
“げんしょのことのは”。自らの意志を相手に伝え、相手の意志を知るための魔法。
ありていに言ってしまえば翻訳の魔法で、一定以上の魔法知識があれば簡単に扱える。
相手が魔法を使えずとも双方向に意思が伝わるもので利便性が高い。

【呪虚】
“カタラ”。アニエスとフィーネが旅先で行き遭う、原初の時代から存在する呪いの名。
人間や神族に突然発生する病のようなもので、発現すると魂が汚染され、豹変してしまう。
数多の星に散っているとされ、これに意識を冒された者は《呪虚》の端末を自称する。

【事象醒命】
“イデア・プネウマ”。事象が意思を持った存在であり生命の極致、その一つ。
神族を始め、基本的に物質の体を持つ生命体よりも強大な魔力を持っている。
個体の持つ能力が高い反面、有機生命体と違い容易に生殖する事が出来ない。

【界層】
神族以上の強大な存在が持つ魔力量の指標となるもの。
惑星界層、恒星界層、星団界層と順に位階が上がりそれぞれ五等級に分かれる。
星団界層まででは一つの等級間に十倍、界層間に百倍の魔力値の差がある。

【魔法器】
魔法を用いて作られた道具の事。
魔力を帯びているもの、魔力を流す事で魔法が発動するものなど様々。
その他、特殊な力を持った武具なども該当する。

【心域】
魂の内側にある世界であり個々が持つ心象風景。
どんな世界であるかはその魂の属性や来歴によって変わる。
これを世界に映す魔法を心域顕現と呼ぶが、本来は戦闘用の魔法ではない。


---------------これまでの物語---------------
【遺り物の星】
アニエスとフィーネが訪れたその星には陸地がほとんど存在しなかった。
大海を回り辛うじて発見した島に辿り着くと、
そこには魔法による影響を受けていながら魔法の存在を知らぬ人々が暮らしていた。
二人は星の歴史と島の住民の事を知るべく、島に唯一遺された魔法使いの痕跡を調査する。

【星を渡る舟】
“遺り物の星”を離れた二人は再び宙を廻る旅へと戻った。
一時の休息の中、アニエスとフィーネはそれぞれ趣味に興じる。
旅の合間、束の間の幕間。

【巨大な星】
アニエスとフィーネが訪れたその星の特徴はとにかく全てのものが大きい事だった。
二人は巨木の森で強大な魔力を持つ狼と遭遇し、ひと悶着あって行動を共にした。
文明がまだ存在しない原始の星で、魔女と御子はあるものの誕生を見届ける事となる。

【ありふれた星】
アニエスとフィーネが訪れたその星は、二人にとって見知った風景だった。
故郷の星とは違う、しかし、住まう種族とその発展が似通っていたのだ。
アニエスとフィーネは外国を観光する程度の気概で過ごしていたが、
二人はそれぞれ予期しない出会いを体験する。

【ニャンとチュウな星】
アニエスとフィーネが訪れたのはネコとネズミの神を称するケイオス神族が治める星だった。
この星において、あらゆる生命は語尾に『ニャン』か『チュウ』をつける事を強要される。
即座に帰りたがるアニエス。影響を受けないフィーネ。アニエスを煽り散らかす神族。
はたして、何時間の滞在となるか。

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