大規模な同人ともいえるかもしれないけれど、欧州貴族がパトロンになって芸術家を集めてサロンを開き、そこから作品が生まれていったように、大手の出版社が緩く囲い込んでいる中で物語を読むことで刺激を受けてなにかの化学変化やエネルギーが生まれる場が提供されている。もちろん、スポンサーはそれを受けてあたらしい物語を出版の形で世の中に出すこともできる。
最初無料で作品が読めることから、サイトに入ってきて、読んでいるうちにいろいろと感想をもつことで物語についていろいろと考えていったりもする。読み始めたときは異世界転生が全盛で、おすすめというのも異世界物が多かったけれど、読み進めていくうちにジャンルが多彩でうれしくなる。連載する技術のある人の物語、新しいジャンルの開拓。物語を書くということに対しての刺激を受けることができる空間なのだと感じている。