絵画よりも写本のほうが空気や光に弱いから、あまり展示とかしないらしいですね。
この間ヴィクトル•ユーゴーの原稿を見た時に教わりました。
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先日、写本を触りに行きました。
えらい人に理論から出てリアルに触れてこいってお達しを受けたからです。
具体的になにを見ればいいですか?って聞いたら、とりあえず触って感触を確かめてこい、とのこと。
なるほど。
洋画の禅僧の修行っぽい。
14世紀のある地域のとある写本。
動物の挿絵付きの学習用の本。
図書館の閲覧室に行くと、Futonって名前の、赤いベルベットの布でできた布団を渡されます。写本を開きすぎて傷つけないように、下に敷くための道具です。
以前、エディンバラで写本を見た時に貸してもらったやつより大きかったです。そして使い古されていました。
そういえば、エディンバラに野生の遊牧民を期待して行ったら、ものすごく綺麗で整った街だったんですよ。ガッカリした。
その時についでに写本を見に行きました。
見たのは、15世紀のDrolleryと呼ばれるタイプのテキストの余白部分に描かれる変な絵があるMS Db.3.20という写本でした。
手のひらサイズの小さい写本でした。
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反対に今回の写本は、数字から頭の中で考えていたより本のサイズ大きいし、分厚い。
絶対最初の状態ではついてなかったのが分かる立派な皮の装丁。ていうか普通に図書館の刻印がある。
小口は金色に塗られています。
状態がわるいと前もってメールで聞いていたから、おそるおそるさわり、ページを捲ります。
壊れたら弁償できないもん。
硬くて丈夫な紙。けっこうしなやかです。
繊維かな。よこ線がはいっていました。
ところどころ虫食いの穴やシミに黒いカビ。
14世紀、活版印刷より前の時代、本はオリジナルの内容の写生をすることで作られていました。
(ちなみにオリジナルの内容は本によっては、紀元前から連綿と受け継がれてきていたり)
挿絵入りの場合、作業する人間は二人であることが多いそう。
文字を書き写す人と、イラストを書き写す人です。
本一冊を書き写すのにものすごく時間がかかったそうです。
今回、デジタルではなく生の写本を見て気がついたんですが、すごい集中して書き写したんだろうな、というのが分かります。字が綺麗で大きさが整っているし、文字列はまっすぐです。定規みたいなの使ったのかな。
大事なところは赤文字で大きく書かれているし、脚注もある。
これを大きな本一冊分、書き写すのは明らかにたいへんそう。
私は綺麗にノートをとれたためしがありません。ぜったい無理。
挿絵のサイズは結構大きいものでした。
エディンバラの小さい絵と比べて明らかに教育目的なのがわかります。
面白くしよう、美しいものにしようと言うよりも、分かりやすく情報を伝えようという意図を感じます。
勝手に受信しました。
そのためにふんだんに色も使っています。
動物のちんこから吹き出している液体が赤だから、血だと分かる。緑のもありました。これは分かんない。
高価になるはずだと納得です。
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触って、読んで、確かめて、いやこれは本だなと思いました。
もうとうの昔にいない人が書いた、ためらった線やどうも間違ったぽい跡。
修繕で紙を当てた箇所に書かれた走りがき。
どんな気持ちでかいたんでしょうね。
というかどんな人だったんだろう。
専門家ほど知識があったらもっとおもしろいんでしょうけど、普通にたのしかった。