こんちは!
水曜日は働かない、ぴゅうです
実はカクヨムコンで素敵な短編を読んでしまったので、どうしても紹介したくなりました!
ってことで、今日もレリゴー!
『夏の散歩は夜にするとよい』
作者 烏目浩輔様
https://kakuyomu.jp/works/16817330652040778292~ぴゅうの投稿レビュー
紅い月が出た盆の初め
被爆の後遺症で亡くなった京子が現れた
散歩中だったのでヘクトーはご機嫌で鼻息も荒く元飼い主にすり寄って盛大に甘えた
今飼い主の俺など眼中にないくらいだ
俺は…
主人公と京子の諦観の佇まいに心打たれました
仕方ないとはいえない理不尽な死
京子は都会で大学生として生きるのも大変だったでしょう
救いは主人公とヘクトーと夏目漱石だったのでは
自分ならばどうかと考えさせられました~
なんでしょうね、烏目様の最近の戦後の匂いのする短編に弱いです
それは作者様と同世代(と勝手に思っている)なせいかもしれません
多分ぴゅうの世代が最後の戦争の残り香を嗅げたのだと思うので
同居の祖父は戦争で膝に銃弾を受けて曲がらなくて歩行が大変でしたし、性格も偏屈でした
幼い頃はそんな傷痍軍人さんが近所にちらほらといました
あと、実はぴゅうの伯母は広島で被爆したのを隠して三重にお嫁入りしたそうです
家は爆心地に近かったのですが、そばの丘が運よく放射線を遮ってくれたおかげで伯母は放射能による不調はまだ出ていないそうです
しかし、窓辺にいた伯母の姉は爆風で飛んできたガラスの破片をからだ中に浴びて血まみれのまま苦しんで亡くなったそうで…
伯母は今も元気でぴゅうの母と旅行に行ったりしています
被爆したことは伯母の娘たちが結婚してからやっと親戚に明かされました
毎年夏になると原爆の語り部として地元小学校で講演をしたり、夏に行われる市の戦争展で来場された方に被爆体験を語るボランティア活動をされています
立派な事です
しかし差別が怖くてずっと周りに言えず、とても辛かったと思います
そんな優しい伯母のことを考えながらこちらを読んだので、めっちゃ考えこんでしまいました
是非とも読んでみて下さいませ
今夜は手巻き寿司、ぴゅうでした