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『竜焔の騎士』戦いを終えての個人的考察

夜中にこんばんは。
時雨青葉です。


『竜焔の騎士』ですが、最後の戦いを終えてアフタートークに入ってきました。


最終決戦のお話、読む方にとっては「あっさりすぎない…?」と思う方もいらっしゃるだろうなーと思いながら投稿しました。


※この先は作者ならではの考察となりますので、ご自身でキャラクターの心情を考察したいという方は、読まなくて大丈夫です※


自分んも色々と悩んで、どういう展開にするか考えに考えを重ねたのですが……昔から今に流れていくにつれて変化していった登場人物の心情は何か、その中でも変わらない心情は何かに重きを置いた結果、ああいう結末となったのです。


正直なところ自分には、レクトのようにただ一人の存在に執着するという心の全ては理解できません。
戦争まで引き起こした行動も、小説だからこそ許される展開ではありましょう。


ただ、この物語を通してレクトという存在の心に寄り添った時、彼はリュドルフリアに離れてほしくはないものの、彼を監禁したりという直接的な害を与えることはできなかった。


それ故に、リュドルフリアを変えていってしまうユアンを攻撃して、それが拡大していった結果、人間という種族そのものを恨んでしまった……そういうことだったのだろうと思ったのです。


その行為がリュドルフリアの心を直に傷つけているとは、ユアンたちを排除することに必死になっていたレクトには、分からなかったのでしょうね。


そして、リュドルフリアやユアンは良い意味でも悪い意味でも優しすぎたため、戦争が起こってたくさんの命が犠牲になるまで、踏ん切りがつかなかったのです。


結果的にそれだけの犠牲を出して、ようやくレクトを排除するという選択をしたリュドルフリアとユアンですが、皮肉なことに、それがレクトが一番喜ぶ選択だったのですよね。
もちろん伝え方の影響もありますが、結末はそうなりました。


自分の手で誰かを切り離す。


この物語とはかなりレベルが違いますが、実は自分もそういう経験があります。
そしてその経験は、さらに経験を積んだ今でも色褪せることなく、記憶に残っています。


リュドルフリアがレクトにかけた言葉の一部には、そんな自分の実体験が如実に出ていたんだろうな……と、この近況ノートを書きながら思いました(笑)


そんなこんなで長いシリアスシーンを抜けた本作。
残りはアフタートークとして気軽に進んでいきますので、最大の局面を乗り越えたキリハたちがどんな未来を歩んでいくのか、最後まで見守っていただけますと幸いです!


それでは!!

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