オイラは目を覚ました。にわとりが話しかけてくる。
「ぼっちゃんおめざめでげすな!」
「うむ、作品を読むたびにシミジミ思う……」
「よっ! 無い脳みそしぼってるぅ!!」
……ふむ、某『頭髪が気になるバンパイア』さんをパクった書き出しをしてしまった。
さんざん言われてることだが、ジャンルのカテエラとかそんなん。
よくファンタジーやアクション(だっけ?)がやり玉にあがっているのを見るが、実のところ一番カオスなのは恋愛部門なのかもしれない。
だって、物語を盛り上げるのに一番欠かせない要素って、実は恋愛要素だと思う。
ゴリッゴリのファンタジーだとしても、恋慕から濃厚に至る話であるなら、それは恋愛小説とも言える。
言っちゃえば、北斗の拳だって恋愛漫画である。
死んだ(と思われる)ユリアを巡って、寝取られたケンシロウが切れて敵殺して、寝取ったシンはアイキャンフライされたユリアを思い人形プレイに走り、ラ王は弟のモノは俺のモノと言って実は生きていたユリアを人殺しながら奪いに行き、最後は自殺するヤンデレっぷり。
そのほか、脇役達もユリア万歳だったり、後のヒロインの養女もユリアにヤキモチ焼いたり……こう書いたら、現ドラもまっつぁお! まるで白泉社あたりで出てそうな少女漫画のようなドロドロさだ。
仮にシェイクスピアの『ロミジュリ』……
家同士の争いに巻き込まれる恋愛モノだが……
敵家の部下が……
『ぶひゃひゃひゃひゃ、オデ、モンタギュー家滅ぼすデプ』
『ヤツはキャピュレット家刺客四天王の中で最強。さて、残された我々はどうしよう……』
なんてのが出てきたら、きっとジャンプで1000万部は売れる胸アツなバトルものになっただろう。
……
…………
………………
あれ? オイラの恋愛ジャンルに対する思考がカテエラなだけか?
いや、まあ、ようは、である……
ふと読みかけた小説が、ジャンルに悩むけど意外と面白くて書いてしまったのだ。
いっそ、ジャンルなんて『過去』『現在』『未来』『異世界』『転成』だけにして、あとはタグで『恋愛』『ファンタジー』とかでもいい気がする。
と、ふと適当に思ってしまった。