おひさしぶりです、水沢です。
すっかり冬ですね。昨日シルクスクリーン印刷をやったのですが、爪の間にインクが入りこんでしまってもぞもぞしています。ハヤクトレルトイイナー。
さて本題です。長くなりますがお付き合いください。
先日、「クトゥルフ神話(風)TRPG」のシナリオを投稿させていただきました。ぼちぼち見ていただけているようでうれしいです。シナリオというのは遊んでもらってなんぼだと思うので、適当に仲間を集めて話のネタにでもしてもらえると嬉しいです。
注意事項を読んでいただいた方にはお分かりいただけていると思いますが、このシナリオは大前提として「異世界転生」要素を含んでいます。水沢はこの設定を使いたくてシナリオを書いたといっても過言ではありません。
そもそもわたしは「異世界転生」というものが苦手でした。
いつの間にかわいて出てきた謎のブーム。そしてあらすじを見た限り何となく似たような話のオンパレード……。正に食わず嫌いの状態です。
一応言っておきますが、似て非なる「異世界転移」は大好きです。「デルフィニア戦記シリーズ」も「まるマシリーズ」も「彼方から」も何度読んだかわからないくらいお気に入りのシリーズです。主人公が慣れない土地で頑張る様子は見ていてドキドキするし、ページをめくる手は止まらない。
じゃあなぜ「異世界転生」は食わず嫌いなのか。理由はわかりませんが、ある日、わたしは知り合いと異世界転生について話しているときにこんな言葉を聞いたのです。
「異世界転生ってもはや一つのジャンルだよね。」
寝耳に水でした。
その一言で気がついてしまいました。
もう「死んで転生して異世界に行く」のは「探偵の行く先々で人が死ぬ」くらい当たり前の事なのだと。
それからは、あまり転生について拒否反応を示すことはなくなりました。今は転スラにはまっています。やったね。
一回理解してしまうと、自分でも使いたくなってしまうのが人間の性です。わたしはたまたま最近はまっているクトゥルフ神話TRPGにこれを当てはめてみては、と思いつきます。
しかし、ふと思ったのです。「転生した先の世界に、クトゥルフの神々はいるのだろうか?」と……。
こうして、シナリオ「白い闇の中で」の設定が出来上がっていきました。
もちろん転生させたからには前世のことも活用できるゲームシステムを用意しています。設定を作ったとはいえ一からゲームを作ることはできないのでルールは既存の物のまま、ルルブもダイスもクトゥルフの物を使っています。
このシナリオをこうして投稿できたのはひとえにテストプレイに参加してくれた友人二人と先生のおかげです。三人が遊んでくれたからこそシナリオの不備や設定の穴を見つけることができ、完全版のシナリオをかくことができました。この場を借りて感謝を。
大学での先生の授業の後、サイゼリアに行って四人でTRPGをやる。貴重な経験でした。次のキャンペーンシナリオが書けたらまたみんなでSANチェックにおびえましょう。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。それではまた別のどこかで。