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『白玉の昊 急章』 序文。図


「なあ爺。――俺、今度こそ本当に一人になっちまったよ」

 申し訳程度に土饅頭の際に刺した木の枝の墓標の前で、胡坐を掻いて座り込んだ梶火は、力なくぼそりと呟く。




「――俺、これから何のために生きりゃいいんだろうな」

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