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『白玉の昊 急章』 序文。図


「なあ爺。――俺、今度こそ本当に一人になっちまったよ」

 申し訳程度に土饅頭の際に刺した木の枝の墓標の前で、胡坐を掻いて座り込んだ梶火は、力なくぼそりと呟く。




「――俺、これから何のために生きりゃいいんだろうな」

4件のコメント

  • 素敵♡
  • あしわらんさま

    背中で語る男です( *´艸`)
  • カッコいい。序章を読みはじめのときはただの意地悪なガキとして読んでいたけれど、ここまで化けるとは思わなんだ。
  • 月森さん

    ほんとうに。私も書き始めに名前を書いた瞬間は、こんな男だったとは露ほども思わず。
    よくぞ化けたものです。
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