「はいはーい！大晦日と正月は繋がっている！お仕事に区切りなんて無い！廣瀬と！」
「１月１日がお正月？ちょっと分からないですね…でもお餅美味しい！ジャンヌの！」
「「お正月特別配信！」」
『正月早々闇を振りまかないでｗ』
『煩悩じゃ無い闇は怖い』
『いや、煩悩の範疇をぶっちぎっている闇なんよ』
『新年オメ！』
『クリスマスが正月なのか受胎告知の日が正月なのか…』
「超次元的な何かのスペースを乗っ取って配信を行っているんですけど、多分きっとゴメンナサイしたら許してくれると信じてます！」
「まあ、神の啓示を電波の一言で斬り捨てる現代なのできっと大丈夫です！」
「私が受けた啓示は電波ではないですよ！？」
「うん、皆そう言うんですよ～？ちょっとお医者さんの所、行こっか」
「ミカエル様！メッセージ送りましたよね！？」
「必死で草」
『廣瀬氏ひでぇｗ』
『ジャンヌさんも焦るわｗ』
『私のログにはないですね』
『ガブリエルのログにはないでしょうよ。私のログには残っています』
『大天使方よう見とる』
『そりゃあね…』
「神様方も昔決めたはずの日時を勝手にずらされまくって大変ですねぇ」
「あー…確かにそうですね。神様方も色々準備があると思うんですけどね」
「一度「ずらしすぎだから罰する！」って天罰下したらどうですかね？」
「あの、廣瀬さん。本気にする神様がいるので止めてくださいません？」
「いや、他者都合で勝手にずらされるのって、お仕事でも何でも厳罰ものだと思うんですよ」
「ひっ！？目のハイライトがないですよ！？」
「「おかしいですね。担当営業には明日への変更お願いしますと言いましたけど」とか嘘の電話を掛けてくる得意先とか…その担当電話したという２日前には会社辞めてますけど？会社のケータイは業務で預かっていましたが？履歴無いですよ？」
「廣瀬さん落ち着いて！？」
「落ち着いていますよ～？」
「嘘だッッ！」
『何処の業界でもある話ですな』
『発注業界でもね…あるんですよ』
『その度に〇ねと心の中で百遍叫ぶ』
『そして偶にそれが漏れちゃうｗ』
「まあ、それ自体はとうの昔に出来上がっていたので上の人に持っていって貰いましたけどね～徒歩７分の会社に昼前に行って直帰する上司でしたが」
「うわぁ…きっと体調不良だったのでは？」
「私が亡くなって半年後に病没してましたねぇ…地獄へまっしぐらでしたが」
「…どうしよう。今日の廣瀬さんは特にダークなんですけど。あっ！お正月で楽しかった事とかは？」
「楽しかった事ですか…お正月のオフィス街を歩くと世界が滅んだように感じた事位ですかねぇ」
「…………それ、楽しいんですか？」
「終末世界ごっこと思えば楽しいと思いますよ～？」
「働くの楽しい…のでは？」
「楽しいですよ？でも、この人の元では嫌だなとか、無意味な労働はちょっと違いますねぇ」
「あっ、やっぱり２人で配信してた。御節とお雑煮食べるってみんな待ってるよ？」
「「今行きます！それでは、本年も宜しくお願い致します！」」