ガイドラインに追記が来ましたね。
「作品執筆作業の一環において、作者が意識的に生成AIツールを利用した場合」ということで「生成AIを意識的に使わないことにしている方々」にはより優しい方針が打ち出されています。
個人的には前段で書いたように「意識的に使っている人」と「意識的ではないが使っている人」の認知からくる実態としての利用状況の差については広がった印象です。
例えば私が利用しているVisual Studio Codeは組み込みの機能は比較的素朴ながらユーザーが配布されているプラグインを入れたり自分で開発したものを入れたりして自分好みの拡張を行えるツールです。ここに生成AIを裏側で利用している校正・支援ツールを組み込んで使ったらもちろん「AI補助利用」になりますね。一方で、Microsoft Wordの文章校正プログラムが内部的に利用していたものを使う分には今回の線引では「AI補助利用」の外になります。
検索面で言えばgeminiを利用して対話的にリンクを集めて妥当性を確認していくのは線引の内ですが、Google検索等でトップに現れる要約を参照するのは線引の外ということになりました。どちらもGoogleのサービスなんですけどね。検索結果の各種リスティングにももちろん生成AI関連技術によるレコメンドが動いています。
利用しているツールによる線引にすることである種の分かり易さは出た訳ですが、AIによる恩恵の責任をツール側に押し付けています。
妥協的に線引の外にあるツールを選ぶという様な選択肢が生じてしまっていることに対する評価はあまり高くありません。ユーザーがより効率の良い執筆環境を構築するのにあまり意義のない心理的なバイアスが大なり小なり生じているからです。
全体としてはユーザーそれぞれに一定の納得感があれば良いのですが、「線引の外にあるツールの利用がメインではあるが、実際には自分が生成AI関連技術の恩恵を受けていると自覚的な方々」にとってはどの程度の落とし所なのかが気になりました。
実際にはそういう層は少数なんでしょうか。あまり気にされないものでしょうか。
以上、おもうところをつらつらと。