●人物紹介
異世界『エプルカ』から現代日本にやって来た異世界人の少女。
基本的にはまじめで頑張り屋な性格をしており、活発な人となりをしている。ただ、幼少のころに半年とはいえ奴隷生活をしているため、やや打たれ弱く、臆病な面も見せることもある。
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●詳細な背景(※以下、ネタバレ要素があるので、本文未読の方は注意です!)
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・魔法を扱うことに長けた、長寿の人型生物。
・3歳のころに人さらいによって誘拐され、約半年間、奴隷のような生活を送る。その際、大人を“ご主人様”と呼ぶように厳しく調教される。のちに闇競売に出されそうになったところを便利屋だった“ご主人様”によって助けられた。以降、故郷の里に帰るまでの約3年間を“ご主人様”と、その仲間たちと共に過ごした。
・7歳を前に、ようやくウィーネの故郷の里を特定。“ご主人様”たちの計らいで、ウィーネは両親のもとに帰ることになる。その際、「必ず大きくなって、立派な魔法使いになって、ご主人様のお役に立ちます!」という約束を果たす。
・約束を胸に魔法の修練と勉強を重ね、年齢だけで言えば大人と呼ばれる60歳になったことを機に里を出る。しかし、彼女が幼少期を過ごした“ご主人様”たちの姿はない。事情を聴いたウィーネはつい最近、“ご主人様”たちが依頼遂行の過程で死んでしまったことを知ることになった。
・果たせなくなった約束に打ちひしがれるウィーネ。だが、勉強の過程で平行世界の可能性を知っていた彼女は自身の魔法で、“ご主人様”が生きている世界を探す。そうして彼女の魔法技術と魔力量で観測できる平行世界における唯一の“ご主人様生存ルート”をたどっている平和な世界――地球めがけて、彼女は空間魔法で空間跳躍を行なった。
・『必ず大きくなって、立派な魔法使いになって……ご主人様のお役に立ちます!』ご主人様との大切な約束を果たすために、あらゆる手段を使って“地球のご主人様”に接触を図るようになる。ただしウィーネも、これが自身の自己満足でしかないことを理解している。地球のご主人様はエプルカのご主人様とは別人で、あくまでも同じ魂と見た目を持つにすぎない存在でしかない。ゆえに、地球のご主人様に対する異世界人「ウィーネ」の存在を最小限にできるよう、ウィーネは別れの際に自身の記憶を封印する魔法をかけることにした。
・そうしてようやく、地球のご主人様への“お役立ち”ができるようになったウィーネ。モンスターが多くいたエプルカとは違い日本は平和。大抵は掃除や洗濯、料理など、身の回りのお世話に終始することになる。確かにエプルカと地球、それぞれのご主人様は魂と見た目が同じなだけで、言動などは違う。ただ、例えばお手伝いをすると必ずお礼を言ってくれたり、毎回のように、さりげなくウィーネを気遣ってくれたり。ウィーネが大好きだった“優しさ”だけは、変わらないことに気づく。いつしかウィーネは地球のご主人様自身にも興味を持つようになり、やがて……。
