• 異世界ファンタジー

今後のLAの構成について

前略

現在自身の小説を読み直し、課題と共に向き合っています。
今の課題は、「決定的な場面が多すぎる(or長すぎる)こと」、「同じような展開が繰り返されること」です。
これについては、以前指摘されたことで自分の中で悩んでいたのですが、この構成を崩すのが大変難しい状況にあります。

具体的には、主要な男性登場人物が主人公を除き11人いるわけですが、現在約7人が登場し、主人公とのかかわりについては、内3人しか説明がされておりません。
少なくとも今後章が進むにつれ、5人は説明がされる予定です。
(残りの3人も時期は遅れて説明される予定です)
言い換えれば、近いうちに5回同じことが繰り返されるという意味で、「同じような展開を繰り返す」と「決定的な場面が多すぎる」を繰り返すことになります。

ネタバレではなくあくまで展開の話ですが、その8人の説明が終わってからが本当のスタートラインだと思っています。
人数についても意味はあり、『一人目で扱ったテーマを二人目で重みをもたせる』というコンセプトで構成していました。


1.2章テーマ 勝つこと
3.4章テーマ ――なこと(4章を読めばすぐにわかると思いますが未完のため伏せます)

ただ、このまま行きますと、指摘された通り同じ展開を繰り返すため、読まれる側に不快感を与えることになると感じました。

どうするかはまだ未定ですが、主要な男性登場人物を無理矢理減らせば、同じ展開を繰り返す回数を減らせると思っています。
(まだ名前すら出していない男性登場人物が4人いるので)

現在1章まで読み直したところで、余計な文字を500字程減らすことが出来ました。
今後の展開及びストーリー構成につきましては、上記の人数を減らさないにしろ、もう少し考え直そうと思います。

4件のコメント

  •  どうも、批判をした張本人です(笑)
     あまり慧さんの作品に口を出しすぎたり、以前言ったことを後から変えたりするのは良くないとは思いますが、補足をさせていただければと思います。

     結論から申しますと、主要キャラクターを減らすのは、ちょっと待ってほしいです。
     御作『LA』に決定的な場面が多く、緊張感の高い局面が長すぎると思われるのは、以前ご指摘し、今ご理解いただいている通りなのです。ただ、僕が思うに、その大きな原因は、旅やバトルをしている現在(仮に現在パート)と回想される過去(仮に過去パート)との往復が激しく、何度も繰り返されていることです。普通、現在パートで緊張感を高めてから過去パートに飛んだ場合、その過去パートはかなり重要な場面なので、そこから現在パートに戻れば最終決戦の雰囲気になると思います。ところが、本作『LA』の場合はそうやって放った攻撃が相手に通じず、主人公が反撃を受けたところでさらに回想パートに入るようなことがしばしば見受けられるので、読者としては緊張しっ放しになります。
     逆に言えば、現在パートと過去パートを別々の章にしたり、そこまでしないにしても往復の回数を減らしたりすれば、話として緊張感に緩急を付けられるのではないかと思います。
     本作『LA』の現状について、以前用いたハリポタの例を使いますと、大広間でみんなが食事をしている場面から始めて、その最中にクィレル先生が「学校にトロールが現れた」と言いにくる。回想パートに入ってクィレル先生がどんな人か、トロールについて教科書にどんなことが書いてあったかを解説し、現在パートに戻って生徒達が騒然としながら避難していく一方、ハリーがロンを呼び止めてハーマイオニーの名を出す。そこで再び回想パートに入って、これまでのハーマイオニーについて語り、現在パートでハリーとロンがハーマイオニーのいる女子トイレに向かい、トロールと遭遇、奮闘するハリーがロンに「何でもいいから魔法を使え」と叫んだところで、三度(みたび)回想パートに入って浮遊術(ウィンガーディアム・レビオーサ)の授業を思い出し……といった具合でしょうか。
     書かれていることに間違いがあるわけではないし、読者に読解力があれば正確に理解できるのはそうなのですが、現在と過去の往復がそれ自体として緊張感を高めてしまうせいで、読者としてどこで息継ぎをすればいいのか分からなくなります。上の例で言えば、わざわざ回想パートにされることで、クィレル先生の人柄やトロールについての教科書的説明までもが、さも重要な事柄のように見えてしまうのです。もちろん、物語世界に奥行きを持たせることを考えれば、無駄な情報を探す方が難しいのですが、情報を出すときあまりにも強調したやり方をしてしまうと、必要以上に読者の集中力を削ることになります。これはもちろん、本当のクライマックスにたどり着く前に読者がつかれてしまう事態を招きかねません。現在パートと過去パートを往復する回数は、必要最小限にするつもりで削り、なるべくそれぞれの情報をまとめて提示するのが吉だと思います。ハリポタの例の場合だと、下手に時系列をいじらず、時系列どおりに情報を出していくということですね。

     それから、僕も専門家ヅラして偉そうなことを言える立場ではないですが、物語が長いと言われるときに問題になっているのは、文字数ではなく話の流れの方だと思います。つまり、読者というものは文字数が多いから「話が長い」と思うのではなく、話の流れに乗り切れないから「長い」と思うのです。もっと言いますと、緊張感の高い場面が(文字数的に)長すぎることが問題というよりも、急に緊張感が高まったり、急にその緊張感が途切れたりすることが問題ということです。
     本作の場合、主人公と仲間たちとの熱い関係がそれ自体として読者のストレスになっているわけではないと思います。ただ、少なくとも僕個人としては、本題に入る前に予感が欲しい気がします。仮の話ですが、旅の途中で主人公が凶暴化していない一般的な鳥や小動物を見かけて、「あー、そう言えば同じ王国騎士の××がこんな話をしてくれたことがあったなぁ」と思い出して、そのときに信念や生い立ちに関するキーワードをさらっとだけ出しておく、とか。ジャンプに相当するエピソードを「減らす」というより、助走となるエピソードを「増やす」ことで、緊張感を高めるための段取りを整えたり、山と谷を際立たせたりして、読者が話を理解しやすくするという戦法です。
     もちろん、あまり露骨だと「伏線を引いてきおったな」という感じになって、人によっては冷めてしまうのですが、本作くらいそれぞれの人物について事情が込み入っているなら、あらかじめそういう想像のガイドラインを引いておくのも良いのではないかと思います。伏線は読者が忘れた頃に回収するのがコツですが(ミステリを書いたことのない僕はそう思っていますが)、本作の場合、世界観にしても人物描写にしても覚えておくべき事柄が多い(何なら多すぎるくらいな)ので、今より伏線を増やしてもさほど問題にはならないように思います。
     そもそもの話、回想パートのほとんどは主人公がバトルの時になって思い出したのではなく、物語開始時点からしっかりと記憶に刻まれている類のものです。小出しにしておくくらいではないと、後出しジャンケンの印象が強くなるような気もします。

     まとめますと、(1)現在パートと過去パートをとりあえず分けてから考えるのと、(2)文字数を削るだけなくむしろ増やすつもりで緩急の流れを作るのが、良いのではないかという話でした。

     ご迷惑でなければ、この2つの点に関して、僕もより具体的な話運びを考えてみようと思います。また、カクヨムの近況ノートだとネタバレの問題がありますし、1ラリーが基本の応援コメントでは話しづらいこともあるでしょうから、慧さんさえ良ければ、日時を決めてTwitterのDM機能でもっと具体的な話をするのも良いのではないかと思っています。早くても今週末11/19の夜、もしくは来週末あたりにはなってしまいますし、おそらく一度話し始めるとそれなりに長くなるとは思うのですが、よろしければご検討ください。
     もちろん、僕としては慧さんご自身がベストだと思う形の『LA』を楽しみにしていますし、(今更ながら)良い作品に仕上げようと慎重に推敲してくださるならそれは嬉しいものの、僕が引っ掻き回したことで本作の更新が遅れるのは本意ではありません。「Twitterでまで口出しされるのはちょっと……」ということなら、遠慮なく却下ないし保留にしてください。

     長文失礼しました。
  • あじさい様

    いつもありがとうございます。
    ここまで書いて頂いてようやくご指摘の意味を理解しました。

     馬鹿の一つ覚えみたいなお答えになりますが、現在パートと過去パートが混在しないような構成になるよう考え直してみます。現時点で既に手遅れのような気もしないでもないですが、「これまで」と「今後」は別で考え、もし「これまで」も上手く組み直せるようなら組み直せるよう検討してみます。

     緩急の流れですが、恐らく私自身があまりよく分かっていない節があります。ただ、なんとなく言いたいことは理解できます。ハリーポッターの炎のゴブレットを例で出しますと、それぞれ競技者が各々の競技に臨むまでは"緩"、競技が始まってからを"急"というように、明確にメリハリをもたせることではないかなと感じました。(違ったらすみません)

     話運びなどについてアドバイス頂けるのは有難い限りですが、そこまでして頂くのはもうただのご迷惑にしかならないと思っています。
    TwitterのDMでやり取りをして頂けるのは嬉しいですが、あじさい様の筆を止めてまでして頂くのは何か違うと感じております。(口出しをされたくないというわけではありません)
    FANBOXでしたっけ……? 確かあじさい様がそこに登録されていて、誤字脱字等の依頼を受けるみたいなのを見た憶えがあるので、ちゃんと相談するならそういうのを通して行わなければならないと思っています。

     お礼とお詫びが足りないのは重々承知しておりますが、とりあえずの返信とさせて下さい。申し訳ございません。
  •  ご検討くださるとのことで、ありがとうございます。
     Twitterの方のことも、かしこまりました。

     FANBOXというかSkebですね、ご存じとは嬉しいです。一種の厄除けです。たまに「なんちゃって校閲者なんでしょ? 私の小説をチェックしてよ」との依頼が来ることがありまして、幸いにして今のところ、そうやって知り合う方々の作品に魅力があるから良いのですが、不快な内容だったり下ネタてんこ盛りだったりした場合は対処に困るので、万一のとき「依頼ならSkebを通してください」と言えるようにするためのものです。
     正直言いますと、小遣い稼ぎを狙って無料体験を募ったこともあったのですが、正式な依頼につながったものは1件もありませんでした(笑)

     緩急という言葉を使ったのは、たしかに分かりにくかったかもしれません。すみません。ひとまず現時点ではこちらの思惑が伝わったようで幸いです。
     念のために申しますと、ここで言う緩急は、「『ある程度安心して読める場面』と『緊張感MAXで読むべき場面』の差」というか、「小さな話ごとのまとまり」のようなものです。
     野球漫画の例だと、試合はもちろんずっと緊張感があるものですが、試合の序盤は「勝敗が決するのはまだもう少し先だな」と思いながら読めます。イニングごと、あるいは試合の流れごとに緩急があるわけです。ハリポタの『賢者の石』の例だと、ハーマイオニーとロンの仲が険悪になるのはもちろん一大事ですが、話全体としてヴォルデモートの影がちらついている中での出来事なので、極端に緊張感が高いわけではありません。そこにトロールがやってくるから、「(急に)緊張感が高まったな」と思えて、読者が喜ぶわけです。

     慧さんが挙げてくださった『炎のゴブレット』は、まさに的確な例です。全体を通して3つの試合をこなさねばならないという緊張感はあるものの、ひとまず試合の本番が来るまでは準備期間であり、読者もそのつもりで読めます。また、試合が1つ終われば、次の試合まではひとまず安心できます。ハリーの場合、試合中より試合前の方が精神的に追い詰められているのですが、第1試合を例にとると、
    「試合内容が分からなくて不安」(急)→「内容が分かった」(緩)
    →「でも、クリア方法の目途が立たない」(急)→「クリア方法の目途が立った」(緩)
    →「いよいよ試合当日だ」(急)→「箒に乗ったらこっちのものだ」(緩)
     という具合に、割と頻繁に緩急の区切りが入るので、ドラマに動きがあって読みやすいです。また、憂鬱なときもロンがジョークを言ったり、ハーマイオニーが慰めたりしてくれるので、読者的にはクスッと笑えることさえあります。

     『LA』で考えますと、過去パートと現在パートを分けることで、過去パートの最中はひとまず現在パートでの問題(謎の目、エルザ、間人のことなど)はいったん棚上げされた感覚が生まれ、読者が過去パート内の話や空気感に集中しやすくなるように思います。現在パートが命の危機に直面してばかりなのに比べると、過去パートはまだ、(王国騎士就任までは)仲間が死ぬことはないので、真剣勝負でもそこは安心して読めますね。
     また、旅の途中だと難しくはあるのですが、次にくる敵や問題を主人公なりに想定して、考えを整理したり対策を練ったりといった描写を入れ、「こういうことをやっておけば(ここを鍛えておけば)いざという時こんなことが出来るんじゃないか」などの予感を作っておくと、戦闘中にそれが成功したり失敗したりすることによって緩急や流れが生まれ、読みやすくなると思います。

    「仲間の剣があるんだ、敵なしだぜ」(緩)
    →「いつでも自由に力を引き出せるわけじゃないし、引き出せてもその後で倒れてしまう」(急)→「確証はないけど、対策を立ててみよう」(緩)
    →「新たな敵だ!」(急)
    →「状況が整ったから、対策通りにやってみる」(緩)→「けど、上手くいかない」(急)
    →「(何かしらのきっかけで)過去のことを思い出す」(小休止)
    →「よし、新たな目途が立った」(緩)→「あとは実践あるのみ。もう一度敵にぶつかっていくぜ」(急)

     といった具合でしょうか。こうして書いてみると、緩急というより、主人公や読者の心情が前向きか/後ろ向きかとか、気分的な意味の「テンション」が高い/低いなどという言い方もできそうですし、場面によってはその方が分かりやすいかもしれませんね。
     ただし、しつこいようですが、戦闘中に過去パートを入れると、現在パートにおけるそれまでの緩急の流れを一旦ぶった切る事態になりかねませんし、強制的に最終決戦や究極奥義の雰囲気が出てしまいます。ここぞという場面では効果的ですが、何度もやると読者(というか僕)が疲れてしまうので、そこにはご注意いただければと思います。

     Twitterの件がひとまず不要なのは分かりましたが、何かあれば遠慮なくおっしゃってください。別に真面目に本編やファンタジー作品の話をしなくても、「ガンダムってどう思います? 割とツッコミどころ多くないですか?」とかの話題でおしゃべりしてもいいわけですし。まあ、そんなこと言っておいて結局、話が二転三転して小説の話になってしまいそうですが(笑)

     長文失礼しました。
     過度なプレッシャーをかけるつもりはありませんが、今後ブラッシュアップされていく御作『LA』を楽しみにしております。
  • あじさい様

    いつもありがとうございます。

    ご説明頂いた理解の方向性として間違ってなかったようで安心しました。また、私の作品を例で出して説明されますと、的確過ぎて返す言葉も御座いません。

    ご助言念頭に置いた上で、これまでの構成の並びを変更できるよう、また今後の展開がスムーズになるよう考え直してみます。

    ありがとうございます。
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