• 異世界ファンタジー
  • 詩・童話・その他

紅鏡に燃ゆ 設定深堀中

 長い時間作品から離れることで、その作品を客観視できることはよくあることで、「紅鏡に燃ゆ」も例に漏れず補完すべき箇所がちらほらと見えてきました。

 序文の語り手であるアンリは、日本に渡ってきたマルコポーロのようなイメージで描いておりますが、アンリの物語上での役割はもっと深く、彼の歩んできた道をしっかりと掘り下げなければ、今後作品を書き上げていく過程で様々な問題が生じると感じました。

 ですからこの度アンリの設定を練り直し、序文に書かれた彼の名前を「アンリ=フレクト」から「アンリ=W=フレクト」とミドルネームを入れることにいたしました。

 私はガチガチに世界観を作り上げる派ではなかったのですが、長編を書くにはどうしても土台となる設定を固める必要があることを書き始めた後になって痛感しております。また、その設定を物語上ですべて語るのではなく、必要十分な描写で済ますのも未熟な私は苦慮するところでありまして、気が付けば「書き過ぎている」ことも多々あり、今後書き直すことも増えてくるかと思います。

 物語を作るには世界ひとつを頭の中に作り上げなくてはいけないし、登場人物をひとり追加すれば、作者はその人の人生ひとつを先行追体験しておかなくてはならない。小説を書くとは実に大変な作業ですね。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する