以前からお知らせしていた、10月8日発売の「王妃になる予定でしたが〜」の2巻の内容をあらためてじっくりと紹介させてください!
お話は、前巻からの続きになります。
前巻ラストで、エリー湖の視察に行ったルードルフとエルヴィラ。無事にゾマー帝国に帰ってきて、お互い執務に励みます。
一方のトゥルク王国でも、エルヴィラパパことルストロ宰相が国を建て直そうと、リシャルドやエサイアスと力を合わせて頑張っております。
そんな折、リシャルドが長年婚約していたキエヌ公国のオルガ・モンデルラン伯爵令嬢とついに結婚することになりました。ついてはエルヴィラとルードルフにも結婚式に出席してほしいと正式に招待状が届くのですが、エルヴィラが再び危険な目に逢うのではないかと心配するルードルフはなかなか首を縦に触れません。そこでリシャルドたちをこちらを呼ぶことを思いつくのですが——
……というところから始まるのが、冒頭に収録されている書き下ろし「ルードルフの溺愛」です!
前巻を書き終えてからも、トゥルク王国どうなるのかなと個人的に気になっていました。だってあの国、絶対あの後が大変ですよね……?
リシャルドとエサイアスという優秀な補佐がいるとはいえ、ルストロ宰相は、苦労しまくりでしょう。また、大神官に天罰が下るというショッキングな事態をトゥルク王国の神殿関係者はどう受け止めたのでしょうか。
そんなトゥルク王国の復興の日々もさることながら、あれだけの奇跡を起こす存在である聖女を妻としたルードルフの心境も気になります。
だって、聖女が妻、ですよ。
これもすごいことですよね。
ルードルフは本当にエルヴィラを愛する覚悟があるのか?
ルードルフにとってエルヴィラを愛するとはどういうことか?
ルードルフの溺愛とは?
ルードルフはもちろんそれに対する答えを持っています。そんなルードルフのエルヴィラへの思いを、相変わらずのルードルフの明後日の方向の努力を含めて書いております。
……というのが、2巻に収録されている書き下ろし、「ルードルフの溺愛」になります。ボリュームとしては6万字弱です。他、「ローゼマリーの恋」「リシャルドの弱点」「ヤツェクの花」の短編が載っております。(細部を少し変更しています)
全体を通して、「その後」のゾマー帝国やトゥルク王国の皆さんの話になりました。
「その後」を一生懸命生きている人々の話です。
これも、読者のみなさまがいろんな感想をくださったおかげです。
皆様が、エルヴィラやルードルフをはじめ登場人物たちを受け止めてくださったことを感じることができたのが、執筆の糧になりました。ありがとうございます。
今まで名前だけだったオルガ・モンデルラン伯爵令嬢や、新キャラも登場します。
どうか楽しんでいただけたら嬉しいです。
イラストは前巻に引き続き、はま先生です! ありがとうございます!
10月8日発売! 予約受付中です!!