美木 いち佳

美木様

「えんむすびで、今夜」を拝読中です。1/3程度まで読了しました。ストーリー・プロット等がしっかりしていて、文章力もありとてもおもしろく読ませて頂いております。ただどうしても気になった点があり、一読者からの意見としてお聞きいただければと思い書き込みさせていただきます。

筆者の文章力・テクニックが高いことはわかるのですが、そのテクニック故に「読みやすさ」が犠牲になっていると思います。たとえば多くの場面で「動作」を先に書いて、しばらくしてから「主語」を持ってくる技法が見受けられますが、個人的には大抵目が滑って、前後を読み返ししてしまいストレスを感じることが多いです。

投稿サイトは「書きたいものを書く」というのが大原則ですが、そこに「読者が読みやすい文章を書く」という視点があると、もっと多くの読者に支持されるはずです。せっかく良い作品を書かれているのですから。

私自身カクヨムとなろうでも多くの作品を読んできました。投稿サイトの特徴だとは思いますが、そのなかで多くの読者に支持されているものや、私自身も面白いと感じる作品は、例外なく読みやすく、目が滑ることなく作品にどんどん引き込まれ、目が先へ先へと引っ張られて行く作品です。美木さんの文章力があれば、そういった作品も間違いなく書けるはずだと思います。

合わない作品はいつもは読むのを止めてしまって終わりなのですが、あまりにももったいなく感じたためコメントさせていただきました。大きなお世話かもしれませんが、一読者からの意見としてお聞きいただければ幸いです。

17Ponta

@17Ponta様

こんにちは、コメント・アドバイスを頂戴しまして、ありがとうございます。お返事が遅くなり、大変失礼いたしました。

ご指摘の件、本当にその通りだと思います。
私自身は文章力などせいぜい並み程度だろうと思っておりましたが、この点について、そのようにおっしゃっていただいたことはとても嬉しく受け止めております。
主語の位置に関しまして、私は読書量もそんなに多くないために、不勉強がひとつの要因かと感じております。どちらかというと映像作品にふれることのほうが多く、お話を想像するときも映像やコマ割りでまず作るために、それを文にする段階で、動作の描写、そしてそれをしているのはこの人で…というような書き方になってしまっておりました。
映像で伝えるときと文章で伝えるときの違いというのを、考えることができていなかったために、読みやすさを犠牲にしてしまっていたこと、前述しましたようにまったくその通りです。反省しながら、それを実現できるように努力していこうと、気づく機会をこのたび頂くことができました。

今は事情があり書くことからは離れておりますが、また再開した折には、もう一度全体の文章を推敲してみようと思います。

私のような一個人へ、お時間を割いてアドバイスをくださったこと、本当にありがとうございます。こういった機会にはなかなか恵まれるものではありませんから、本当に嬉しく思っております。
私の力量でどこまで落とし込めるか、不安ではありますが、今後は良い文章を書けるように頑張っていきたいと思います。
それでは、失礼いたします。