我が家のねーね(娘)はくるくる回るのが好き。
学校から帰ってすぐ。晩御飯の前。そして主に暇な時。
くるくる回ります。
昨年の終わりごろ、授業参観に行ったら、教室の隅で一人回っていました。
楽しいらしいです。
先日
「音楽ちょーだい」
と求められたので、アニメ『メダリスト』のオープニング曲をかけてやりました。
トリプルアクセルでもしているつもりだったのでしょうか。両手を広げ、実に優雅にご機嫌に回り続ける娘。
しかし、曲の終盤でバタリと倒れたと思ったら
「がほっ」
と低く呻きました。
「め、目が回る……」
そらそうだろう。
踊るのが好きならダンス教室など見学しに行ってみるか? と訊ねたら、「そういうのは要らんねん」と速攻で断られました。
ダンスが好きなのではなく、回ってるのがいいそうです。
回るのってそんなに楽しかったっけ?
私も回ってみました。
五秒で気持ち悪くなりました。
私の運動神経は加齢と共に見事な先細り具合です。
そういえば、昨日も小学校の参観日でした。
親も交えてのカルタ大会。
子供達の動きが速すぎて、太刀打ちできません。
隣の少年などは手元が見えないほどの素早さです。
なんなん!? 君は拳法の達人なのか!?
その子のお母さんがいる前で、本気で訊きたくなりました。
「親御さんも本気でやってくださいね」
札を読む先生が笑いながら言いました。
やってるよ! こんなにも!!!!
お手付きしました。
何とかかんとか取れたのは、一枚だけ。
私はびりっケツ。娘はびりっケツから二番目。
親子揃って勝者の下敷きです。
「私らがいるからお前らが勝てたんやぞ! って言っとけ」
ちょっと残念そうにしている娘に、私はそのように元気付けて(ほんまに元気になったかは知らんけど)帰宅しました。
話は変わりますが、今書いている『雪の日の澪』は、皮肉屋で毒舌家の小学生男子が主役です。
お口の悪い主人公は、書いていて楽しいです。
台詞がすらすら浮かんできます。
つまりは私も、口が悪いってことなのかもしれません。
『仏の顔も三度まで』のリミットが来たとき、よくそう思います。