あずきに嫉妬

幼き日の記憶。砕かれた飴は苦かった。

薄荷の匂いは冷たいが、私たちが重なる時だけ甘くて切なかった。

夜に失恋したばかりの少女は考えた。 純粋って、なんだろうか。

幼馴染みの私達…… この思いが、届かなくてもいいから、幸せになって……

学生時代ならではの思い出とも言える、教室のあのカビ臭さ。きっとあなたも共鳴できる、そんな教室を描いてみました。

可憐な少女、その心もまた純粋そのものなのだった…… 春を纏う彼女に、誰もが心酔してしまうだろう… 命の儚さを自分なりに解釈してみました。

つまらない日々の中で不意に見つけた光…… 少年の髪がさらさらと風に弄ばれる様を、私はじっと魅入っていた…… 一人の少年を想って書きました。

俯いて手毬を弄ぶ彼女。 優雅な手つきはまるで蝶と戯れる無邪気な子供。 彼女が顔をあげる時、全てが狂い始める。 もしかしたら、あなたも、まだ狂気の夢に囚われているままかもしれない……