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医療エッセイ更新

花魁の方は資料を漁る体力がなく…あれ、重い古書を移動しながら調べるので意外と物理的に体力を使うのです…w朝樹さん(看護師)から新型コロナについて傭兵目線からツッコミを入れてくれないかとのお話を受け、こちらは体力をあまり使わないのと、多くの方に中国という国の現状を知ってほしいためお受けしました。

誤解しないでほしいのですが七沢は中国人の友人もいます。中国料理も好きです。
ただ、日本に来て研究者になったり経営者になったりする人と、それ以外の中流の人、農村戸籍の人には大きな格差があることも知ってほしいです。

2件のコメント

  •  お世話になっております。
     先日はエッセイの応援コメント欄に長々と持論を書き込んでしまい、申し訳ないというか恥ずかしいというか……。恥の上塗りになりますが、返信に対する返信はできないので、こちらに書き込みさせていただきたく思いました。

     人為的なウイルスかもしれない、という件。それについて、少し意見が変わりました。
     きっかけは、エボラのワクチン開発について思い出したこと。昔々「VSVという安全なウイルスにエボラの遺伝子を組み込んで、ワクチンにする」という論文を読んだことがあるのですが、それが今では実用化されているらしい(VSVをテーマにした小説を書こうとして調べた際に知り、作中では『その後も研究が続けられた結果、組換えVSVはワクチンとして、実際の患者が対象の臨床試験においても、数年前に安全性や有効性が確認されたそうだ』という表現にしておきました)。
     コロナウイルスはVSVのような安全なウイルスではないですが、エイズ患者の死因に肺炎がある関連で(同じ肺炎といっても違う肺炎ですがそれでも)「コロナウイルスにHIV遺伝子を組み込んで、HIVワクチンにする」というのは当然の発想だ、とようやく気づきました。
     しょせん私は現役のウイルス学者ではなく、引退した元学者に過ぎないのですが……。PubMedで “Coronavirus” “HIV” と検索してみました。すると「Best matches for Coronavirus HIV:」としてオススメされたのが2006年の論文、「コロナウイルスを基にしたHIVワクチンに向けて」というものでした。
     ざっと読んだ感じでは、コロナウイルスベクターの話であり、HIVを組み込んでHIVワクチンとして使うのは将来的な展望でした。その後の研究まではチェックしませんでしたが……。
     コロナウイルスは私の専門ではないから知りませんでしたが、昔から専門家の間でこうしたアイデアが出回っていたのであれば。今回「人為的にHIVを組み込んだかもしれない」と大騒ぎしないのも「そんなことありえない」ではなく逆に「そんなことは当然のように起こり得る話だから今さら騒ぐほどではない」なのかな、と思ったのでした。

     ネットで見かける意見は「人為的なウイルス→生物兵器!」だったので、私もうっかりしていました。でも、このように「人為的なウイルス→ワクチン開発!」と考えれば、案外『起こり得る』話、と思うようになりました(コウモリ云々は少し不思議かもしれませんが、組換えウイルスワクチンの開発って、動物実験レベルだと変な組み合わせのこともありますし。例えば私が昔作っていたウイルスも、人や犬の病気の原因となるウイルスなのにマウスの遺伝子を組み込んだ研究だったので、学会発表の際に「これ、何に対するワクチン? 人? 犬?」というツッコミを受けた記憶があります)。
     あと、上述の2006年の論文。スイスの研究グループの論文なのですが、もしかするとエッセイに書かれていた『スイスの研究所が人為的なウイルスではないか?と疑義を呈しています』と同じグループ(あるいは関連グループ)かもしれない、と想像しました。
     いや、それこそ、今回疑義を呈しているのがどの研究グループなのか、自分で確認するべきなのかもしれませんけどね。
  • 真摯な返信をありがとうございます。
    長々と返信すると陰謀論者のように思われそうで短い返信だったことをこちらこそお許しください。大国間のパワーバランス、というのも、互いにワクチンやウイルスを持ちあうことで互いを牽制していることを指しています。

    日本の産総研でもウイルス感染したラットを逃がしたり可燃ごみにうっかり出したりすることがあるので、朝樹さんから原稿をいただいたとき、「まあうっかりはあるよなあ。で、それがニュースにならないことはあるよなあ」とああいったツッコミを入れました。
    スイスの研究機関については小耳にはさんだ後に名前を失念してしまったため、(出典不明です)と付け加えておきます。今の私の語学力と体力では論文を正しく読み解くことも、ここだ、と確信をもって言えることもありませんので……。

    コウモリ云々については逆に私は、コウモリから感染した場合は人為的というよりエボラのような天然(変な言い方ですが)の新型ウイルスでがないかと考えています。
    人為的ウイルス説をとるのならば、産総研のようにうっかり被検体を逃がしちゃった!→武漢や雲南の不衛生な環境で繁殖、糞尿などからの汚染→まさかあるとは思っていなかった人人感染をする毒性のあるウイルスに変異していた。それが現地の方の衛生観念のなさが拍車をかけた。ではないかと思っています。

    こちらこそ、論文まで読み込んでの返信ありがとうございます。
    また何かありましたらご意見をくださいませ。
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