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『月も照らすな 我が行くまで』への感想

小鹿さま主催、自主企画「大正時代までを舞台orモチーフにした作品、集まれ!」という企画に参加いたします!

 古文好きではあるものの、この作品で初めて小説の題材に取り入れました。色々な方に読んでいただきたいな、ご意見をいただきたいな、と思い参加した次第です。
 以下、参加要項に準じて条件項目を記入します。

・作中の好きな登場人物
盛子です。平盛子の人生を勝手ながら考えると、女の人権など結婚しかなかった時代に、荘園の管理をしたと文献に明記されるのは並大抵の人生ではなかったろうな、と思います。そしてどんな強い思いがあったのかな、と今でも想像します。
・好きな台詞
前述の強い思いを考えたとき、『近衛家を守る』という台詞は彼女の中にあったろうな、と想像しています。彼女の柱はそれだ、と思い何度も繰り返しています。

・具体的な読者想定
平安時代の文化をよく知らない方や時代物に慣れない方向けです。ある程度本を読まれる方なら、時代背景など知らずとも読みづらくないよう苦心したつもりです。


またこのお話は、Twitterで提示されたイラストをお題として書いていますので、文字だけでなくイラストの先入観が作品のイメージに繋がる状況にある、と思っています。
以上、小鹿さま、よろしくお願いいたします。

2件のコメント

  • お、この一文は……! と思わせる場所と、
    うーん、もう少し他に……と思わせる場所

    それが交互にやってくるため、とても感想を書きにくい
    というのが、率直なところです

    良いなと思わせるのは、作者の「貯金」でしょうか
    これまで書き重ねてきた筆力の表れだと思います
    作中の和歌は自作ですか?
    それだけで、星4つ目が必要だと思います!

    あえてうるさいことを言わせていただけば、「かんばせに〜」の下の句は、

    「我が行くまでは 月もな照らしそ」

    とした方が、自然に感じます
    しかし、パッと見て表題の意味が理解しづらくなりますから、
    このままで十分だと思います

    台詞運びも良いですね
    「そのように不躾に見ては……そうだった、まだ子どもだった」
    その場の言葉を拾い記したような自然さがあります

    反対に、うーんと思わせるのは、作者が題材を扱い切れていない
    ストーリーや設定に追われて、筆運びが途端に窮屈なものとなる点

    特に後半になるにつれて、盛子の心理的成長と、読者視点での心情理解に差が開いてしまって、
    理屈としては彼女の心境を理解するが、共感できるほどの納得までには至らない
    という状態になりがちです

    他作品も少しですが読ませていただきましたところ、
    比較的限定された時間内での心情描写、記憶を尋ねる描写に良さを感じました
    一人称の方がお得意、作者の色がよく出るのでしょう

    そのため、1万数百字の間に、流さなくてはいけない時間の長さが多い、
    つまり、本来ならば、心情描写を積み重ねていける期間を、状況や経緯の説明でもって物語を進めなくてはならない当作は、
    いまだ作者の良さが出きっていない、とお見受けします

    おそらく、もう少し構成と設定を練り直して、2万5千〜3万字程度に加筆すると、まとまりのある作品になるのではないかと

    まとめとしては、
    作者本来の筆力を感じるがゆえに、その100%が現れていないこと、これが大層惜しまれる作品でした

    赤い車輪の車軸に置ける牡丹花、水と魚
    この絵から、このような作品を書き上げました発想力と想像力に敬服です

    ご参加ありがとうございました
  •  小鹿さま、ご感想とご指摘をありがとうございます!

     拝読し、ハッと致しました。おっしゃる通り題材とジャンルに思い悩み、一人称から三人称に直すなどした経緯があります。結局は私に根気がなかったため、えーい!と出してしまいました。
     小鹿さまのご指摘から、盛子をもっと掘り下げたものにしたいな、と思いました。

     和歌は自作でお恥ずかしい限りです。本当はもう1つ、初めの文の和歌を乗せていましたが、泣く泣くカットしました(笑)詠歌が好きなのです。
     また、筆力あり、とお褒めいただき本当に光栄です。ですが、まだまだ精進の途。いただいたお言葉を糧に、また時代物にチャレンジしたいと思います!

    本当に参加させていただきありがとうございました!
    他の方の作品も拝読し、勉強したいと思います。素敵な企画をありがとうごさいました!
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