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題名を『キャット・キャタリスト』に短縮。いったいどういうノベルなのか?

カクヨムでは小説に長いタイトルを付けるのが流行っているのかと思い、『猫が触媒となり時間旅行し、この世に存在しない期間を置くことで年を取らない人たち』などというタイトルを安易に付けてしまったが、場に流されないのがワタシの流儀だと忘れていた。よって、シンプルな『キャット・キャタリスト』に改題させていただくことにした。別に猫中心の小説ではなく、猫はあくまでタイムトラベルのための触媒(キャタリスト)である。

『キャット・キャタリスト』は、主人公が麻雀打ちという設定だ。これが第一のバリアとなって読者に敬遠される可能性がある。前作の『ジュブナイルズ~少女と幼獣の冒険記~』でも、主人公の父・大池翠は半分社会人のギャンブラーであり、その師匠として亜藤凱人が登場している。

ワタシは、半分は社会人として生きながら麻雀打ちだった時期がある。麻雀打ちなんて、「反社」ではないが「離社」のようなものだ。社会的価値から離れた生き方をしてしまう。今回、社会から離れた生き方をする人物を小説に登場させるに当たって麻雀打ちがその実態をよく知っているがゆえに描きやすかった。

『キャット・キャタリスト』はSF色に染まって始まるが、第10話ぐらいから、アフリカ大陸でのワタシの実体験を綴りだす。セミフィクションとして、東西冷戦崩壊に至る共産国と彼らをダシに暗躍する日本人を描く形を本来は想定していた。もう当時の関係者はほとんど亡くなっているはずだが、そのまま事実に即して描くより、フィクション性を加えた方が読んでもらえる気がしていた。

タイトルは短くして正解だろう。あまり長いと読者に覚えてもらうのも大変だ。

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