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ドストエフスキーの長編小説『カラマーゾフの兄弟』に登場する、冷徹なインテリのイワン・カラマーゾフと、誰からも愛される見習い僧の弟アリョーシャ。 本編では余り語られない幼少時代にス…

欲しい物が何もない君へ。 中学卒業後、地元のスーパーで何となく働いている薫子は、七夕の短冊に「欲しい物が欲しい」と書くぐらいに夢や希望が何もなかった。年上のパートさんにも「無気…

あらすじ：軍隊で処分を受け、ペテルブルグで無為な生活を送っていたニコライ・スタヴローギン。ある日、川で溺れている子供と、それを見下ろす群衆の中に、僧服を着た少年がいるのを見つける…

世界で一番有名な兄弟ではないかと思われるカインとアベルの物語をモチーフにした話。 可為武（かいん）と阿比留（あびる）という名前になっています。 ある時、養父の弥兵衛が病気にかかり…

創作ＢＬ。孤児の少年同士のロマとフィービーは色々あって子供だけで暮らすことにし、 少女のように見えるフィービーが女言葉を使って「少年少女の夫婦」と偽っていた。 ある日、ロマが仲…

浮浪児のアントニオと、「マリヤのような顔をした」少年のアントニオ・マリヤは二人それぞれの方法でお金を稼ぎ、子供二人だけで生活しようとしていた。 ある日、アントニオが天婦羅うどん…

あらすじ：金髪碧眼が普通の日本で、小学五年生のロマは、ある日珍しい「黒い瞳」を持つ少女フィービーと出会う。貧しい暮らしをしている彼女を銭湯に連れていったことで、想像だにしなかった…

本物の妖怪に会うことを楽しみに、日本を旅していたフィリップ。ある時、河童が出るという「河童橋」の前を通りかかった時、河童と呼ばれている娼婦の群れのなかでひときわ小さな子供がいるの…

父親に溺愛され、何をしても咎められないいじめっ子の弓狩大地は、クラスメートの鈴木元就を何となく暴力の対象にしていたが、次第に彼の持つ不思議な目つきに関心を持つようになる。 やが…

ＢＬ俳句「庫内灯１」に収録された正井さんの俳句「口閉じてきみに銀河をおくる夢」の解凍小説です。微エロ。

「庫内灯１」に寄稿させて頂いた小説です。 「生命線を透かせば西日病室に」（寺山修司）を解凍しています。

第12回文芸思潮現代詩賞奨励賞受賞作

性別越境アンソロジー「兼ネル」に寄稿させて頂いた小説です。 母の日の似顔絵を描くときに、母が不在で、弟に化粧させて似顔絵を描いて乗り切ったら、その後で弟がいろいろとなる話です。 …

6月19日のプチオンリーで配布した「屍者の帝国」の短歌ペーパーです。ワトフラ「白夜」アレニコ「可哀想」の二編。

樋口一葉「にごりえ」のお力が、現代に生きる女子高生だったらという前提で書いた小説です。救いがない感じの話。

母親の遺したアパートの家賃を支払うため、女装して客を取る少年フィービー。彼は浮浪児たちに苛められるものの、子供相手に「歯」や「指」を売る売春を始めることで、浮浪児たちを逆に征服す…

子供の頃遊んでくれていた、「お姉さんじゃないけれど偽のお姉さん」だったあいらちゃんに、成長してから会いに行ったら、自分の子供には冷淡だったという話です。それを歓迎するような主人公…

友達の代わりにSNSで写真を投稿し続けて、女子高生フォトグラファーsugercubeとして有名になった主人公の佐藤瓜子が、ある日コメントをつけてきたユーザーの青空文庫氏と会うこと…