人は見た目が九割とか九割論ってありますよね。
実はカクヨムの評価制度もそうです。
物語の面白さ以外が九割です。
それだけ作品の質を上げても人気は得られません。
だって一割しか影響しない努力ですから。
という煽り文句を書いてみましたが、人気作は全て一定以上の面白さは担保されています。
物語がある程度面白くて完成度が高い。
その前提で読んでください。
本来ならばサポーター限定の創作論などに乗せる内容かもしれませんが。
先に結論から言いますと、評価を得るために重要なのはジャンルとタイトルと導入部です。最後まで読んでもらえれば、は通用しませんし、タイトルがダメだと本当に読んでもらえません。
またロイヤリティや書籍化を狙うならば以下に書いてあるジャンル基準点の高いものを選んでください。
なろう系がおすすめですが、恋愛やラブコメジャンルもありです。
VTuberモノなどを書く場合はラブコメ要素を強くして、現代ドラマジャンルではなくラブコメジャンルで勝負しましょう。
読まれる数が段違いです。
ジャンル基準点が低いとそれだけ読者層が薄く読まれないことを意味します。
マジで読まれないので注意です。
カクヨムの星評価を数式で計算してみました。
X=物語の面白さ 0≦X≦5
Y=タイトルおよび作品導入部の出来 0≦Y≦20
Z=運や投稿時期、作者の実績などの変動値 0.5≦Z≦2
ジャンル基準点=後述記載
作品のポテンシャルおよび評価星数の予想。
作品の質 = (X × Y × 0.01(%))
(X × Y × 0.01(%)) × Z × ジャンル基準点 = 予想される評価星数
たぶんこんな感じだと思います。
加算ではなく全て乗算の時点で何割の比重があると関係ないんですけどね。
物語の面白さはある読者にとって満点ならば5点、面白いなら4点、とりあえず読むなら3点ぐらいでしょうか。
かなり大雑把です。人気作はだいたい3~5点です。
そこに目を引くタイトルと導入部の出来を乗算します。
満点で5×20=100点です。
web小説で評価を貰うためには「目を引くタイトルと導入部の出来」が何より重要です。まあ乗算なので物語の質も重要なのですが。
仮に最後まで読めば文句なしに面白いので5点評価でも、タイトルがダメで導入部も説明臭いという評価で8点だったら合計5×8で40点になります。
この点数をパーセンテージにするために百分の一にします。
変動値Zは作品の質とは関係ないので今回は無視します(0.5≦Z≦2)。
で、ここからが重要なのですがジャンルの基準点です。
あまりに五万評価星とかあまりに上ぶれした数値は省いた基準点です。
上限値ではありません。
以下はジャンル基準点
特殊コンテンツ(なろう系 転生チート異世界もの)カクヨムの異世界とファンタジーのジャンル分けが意味をなしていないので混合です。
30000
特殊コンテンツ(なろう系 転生チート現代もの)
20000
ファンタジー(転生なし チートあり)
15000
現代ファンタジー(転生なし チートあり)
10000
ラブコメ
15000
恋愛
10000
特殊コンテンツ(VRMMOもの)SFのジャンル分けも息してない
10000
※1
SF(サイエンスフィクションしておらず転生やチート要素あり)
8000
特殊コンテンツ(VTuberモノ)
7000
※2
ファンタジー(転生なしチートなし)
5000
現代ファンタジー(転生なしチートなし)
5000
歴史時代(なぜか転生モノ多数)
5000
現代ドラマ
3000
※3
ホラー
3000
※4
それ以外
1000
※1:VRMMOモノで15000を超えているものがありましたが内容的にラブコメジャンルに上位移管しています
※2:VTuberモノで10000を超えているものがありましたが内容的にラブコメジャンルに上位移管しています
※3:現代ドラマの上位がVTuberモノだったためVTuberの基準点を参考
※4:ホラーの上位も(ライト過ぎて)特殊だったので省いています。
たぶんこんな感じになります。
これに上記した例で合わせますと。
最後まで読んだら最高の出来で5点
導入が説明臭くタイトルも微妙で8点
これがなろう系ならば予想される評価数は
5×8×0.01×30000=12000
となります。
現代ドラマだと
5×8×0.01×3000=1200
正直微妙な出来で2点
でもタイトルも導入も非常によかった20点
なろう系ならば予想される評価数は
2×20×0.01×30000=12000
となります。
現代ドラマだと
2×20×0.01×3000=1200
及第点で3点
でもタイトルも導入もよかった16点
なろう系ならば予想される評価数は
3×16×0.01×30000=14400
となります。
現代ドラマだと
3×16×0.01×3000=1440
満点のVTuber作品(書籍化済み)でも
7000
どうやってもなろう系には敵わないですね。
及第点で3点
導入が説明臭くタイトルも微妙で8点
なろう系ならば予想される評価数は
3×8×0.01×30000=7200
となるので。
個人的にショックだったのは評価星数以上にPVに大きな差があることですね。
私が書いている『引きこもりVTuberは伝えたい』は特殊コンテンツ(VTuberモノ)で現代ドラマジャンルです。
非常成功している作品だと思っています。それで約200万PVです。
この作品よりも、連載期間が短くて完結済みでフォロー数も評価数も少なかったなろう系作品は倍の400万PVとか行くんですよね。
なろう系は評価星を残さないサイレントな読専が非常に多いのだと思います。
ロイヤリティを求めるならばなろう系を書いた方がいいですね。
一年と少し投稿してみて、こういう現実的な数字格差に気づくんですよね。
なろう系が廃れないはずです。
読者層の厚みが違いますから。
しかもなろう系は二度跳ねます。
一度目はテンプレ導入。
ここを上手くやるとそれだけで7000~12000まで評価を上げます。
まだ大した活躍もしてないけど、導入が上手いと期待値でここまで上がるんです。
そこからチートで大活躍な山場を迎えて15000を超えてくるんです。
もちろんライバルも多いのでしょうけど、それだけ読む人も多い。
タイトル、導入、全体の質がよければスタートダッシュでコケてもチャンスは多いと思われます。
個人的に惹かれないので、私は現代ドラマジャンル以外だとラブコメで書きたいなと思ってますけど。
まだ自由度が高いですから。
もしもこれから書こうとする方はジャンルの持つ基準点を考慮に入れて書いた方がいいです。
書きたいモノで勝負するんだ!
は理想ですけど、流行とジャンルに合わせたぐらいで魅力が死んでしまう書きたいものはたぶん微妙です。