現在書いて居る作品に宇宙人が出きましたが、この宇宙人は異能について科学的な説明を始めるようになります、なのでこの物語は現代ファンタジーじゃなくSFというジャンルにすべきではと少し考えたりします。
でもクラークの三法則にあるAny sufficiently advanced technology is indistinguishable from magic.(進み過ぎた科学は魔法と見分けが付かない)という奴で、主人公にとっては魔法だと思い、そのままにしようと思います。
それにSFよりも現代ファンタジーの方が人気ジャンルなので、この方が読者がついてくれる可能性が高いと考える下種な僕の思いもあります。
僕はあだち充先生の「虹色とうがらし」という作品が好きだったりします。あの物語は江戸を舞台にしていますが、冒頭で「これは未来の話である、たとえそれがある星のある国のある時代によく似ていたとしても、それは偶然である(うろ覚えななので、少し違うかもしれませんが、こんな感じの事が書いてあります)」と記載され、事実それがそうだと最後の方で分かって来る作品です。
そういう意味ではこの作品は一番人気ジャンルである異世界ファンタジーとし、「これは異世界ファンタジーである、例え舞台が日本の少し昔に似てたとしても、それは偶然である」と始める事も出来たと思っています。パクリになり過ぎますし、作風に合わないのでしませんけどね。
あだち充先生は、作品を書き始めた時から最後まで物語のプロットを組んで書く方のようです。例えば有名な「タッチ」という作品がありますが、あれは死んだ双子の弟の思いを受け継ぐ兄の物語という「バトンタッチ」という意味があるそうです。つまり物語を書き始めた時から、あのストーリーの流れが作られていた訳です。主題歌のタッチという歌も、主人公とヒロインとのすれ違いでは無く、兄と弟がすれ違っている歌だと見ると、かなり違うものに見えてきます。
僕はあれを弟を大切に思っているために弟に色々(自分の事を好きだという気持ちすら)譲ってしまった兄に惹かれているヒロインが、それを理解しつつももどかしく思っている歌だと解釈しています。