子供っぽいって笑われそうだけど、わたしの片想いのきっかけは、関節キスだった。 だから、報われるわけもない恋だったんだ。 初めて好きになった人には、もう好きな人がいた。 ※この作…

3年間のサッカー部生活がちょっと不完全燃焼に終わったわたし。 どういうつもりなのか、特別仲良くもなかったクラスメイトの津賀が、知らない世界にわたしを誘い出す。 「じゃ、あたしの担…

パーソナルスペースがとっても広い女の子と、とっても狭い女の子のおはなし。 触れられたくないひとと、触れたいひとの、ほんの些細な距離のおはなし。

少女たちの園にあって、黒川響はまさしく一輪のユリの花だった。 彫刻のように美しい顔立ちと長い黒髪に、少女たちは羨望の眼差しを向けた。 甘い香りに誘われ、幾人もの少女たちが彼女に手…