第8回MF文庫Jライトノベル新人賞にて佳作を受賞。 受賞作の『地球唯一の男』を改題した『忘却の軍神と装甲戦姫』でデビュー。 他の著作に、 『独立学園国家の召喚術科生』MF文庫J 『俺たちは空気が読めない』MF文庫J 『平社員は大金が欲しい』ノベルゼロ 『無双で無敵の規格外魔法使い』MF文庫J がある。
~最高総合月間1位~ 英国カノジョ→ファンタジア文庫様より発売中。 魔法学園の大罪魔術師→モンスター文庫様より1、2巻発売中。 影の英雄じゃありません!→スクエアエニックスノベルス様より発売中。 ブラコンの姉に実は最強魔法士だとバレた→ファンタジア文庫様より発売中、2巻発売決定。 前世、英雄→Jノベルライト様より発売中。 弱小国家の英雄と呼ばれた王子ですが、さっさと国出てトンズラしてぇぇぇぇぇぇぇ!→オーバーラップ様より11/25発売。 執筆し始めました、25歳ラノベ作家。 通勤時間に執筆しています。 好きなのは主にラブコメで書いているのもラブコメですが、異世界多めになってしまいました。 面白いと思ったらコメントかレビューくれたら嬉しいです。
春は素晴らしい。 鼻孔をくすぐる沈丁花の香りに弾む君の笑顔を、桜が讃える。 夏が待ち遠しい。 僕の名を呼ぶ君の声に、蝉時雨も蚊帳の外へと消える。 秋が待ちきれない。茜色の空を眺める君は灯火のように儚く、美しい。 冬は 「お前、何気持ち悪い文章書いてんの?」 はんじょう!? え、どうして?いつの間に? 「いや、ここ楽屋だろ。台本読んでんのかと思ったら気持ち悪りぃ。春だの夏だの、お前引きこもってるから分かんねえだろ。」 はんじょう、それは文学に対する冒涜だよ。 「好きな子でも出来たのかよ。」 そ、それは。 「まぁいいや。ほら、リハーサルの時間だから行くぞ。」 楽屋から去る背中に言葉は出ず、溜め息と共に紙は丸めて窓から投げ捨てた。 春風に乗り紙屑は青空を舞う。 2人の恋の行方は、捨てられた紙屑はどこへ向かうのか。 おにやの本当の気持ちを唯一知る紙屑にもその行方は分からない。 冬は忘れない。はんじょう、君が産まれた季節だ。
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