「感想下さい」という言葉は酷く難易度が高いと思う。
それは貴方の作品に対して共感を示してほしいのか、
改善点を明記して作品のクオリティ、作者の技量を上げたいのか、
何が目的なのかが全く分からないからだ。
自分の感性から飛び出したものは正直に言ってしまう性分である。
いい歳してそれはまずいとは思うんだけど、オブラートで包んでもしょうがない事だ。
感想と言うものはそうあるべきものなのだから……。
しかし、その正直な言葉が相手にどう刺さるかという所までは責任を負う覚悟は無い。
相手の作品から作者の伝えたい思いや見所を上手い事ピックアップして、「ここが面白かった!」と言えればそれが最高である事は間違いないのだが、大抵の作品はそこまで行きつくことが出来ないで終わる。
作品が好みなのかどうか、文章が合うのかどうか、雰囲気が合うのかどうかは人それぞれではあると思うが、作品の読みやすい読み難いに関しては完全に技術。
では、読み難い文章とはどういうものなのか。
例えるならば【ひとつの文章が長い】とか【改行の場所が変】などがあるだろう。
本当にこれの系統が多い。更に、固有名詞や専門用語などの
【基礎知識が必要な文章】コレがめちゃくちゃ疲れる。
バッテリィズの【自転】と【公転】さえ解かれば―!
みたいな感じで、自分の知らない新たな知識が文章内に混在していると、人間の脳はその文章を読むのを一時停止してしまう。
新しい知識とは、赤信号であり、一時停止を余儀なくされるのだ。
それと同じように、漢字が読めないと、文章は一時停止する。
中学以上の常用漢字にはルビをふるのが得策だ。
小説を書くための方法として様々なハウツーの本や動画などがあるが、プロットの書き方とか物語の作り方とかばかりで、肝心な読みやすい文章を心がけるという点がガッツリ抜けている人が本当に多い。
僕は今回、企画を立ち上げて改めて理解した。
もっと文章を読みやすく構成してくれと思う。