この作品は、昔々、私が初めて書いた作品です。
若干の誤字脱字の手直しはしましたが、ほとんどそのままのせています。
文章も粗いし、ストーリーも描写が足りなかったりですが、それも未熟ゆえの味として楽しんでいただけたらと思います。
いま連載中の「記憶の中の天使と悪魔」も、先に公開した「孤高の旋律」も、原点はこの「優しき旋律」にあります。
この作品を初めて書き上げられたから、ここから派生した作品が生まれていきました。
誰か一人でもいい。誰かに伝えるために表現する――音楽も小説も一緒だと、私は思っています。
恐らくですが、今の私がこの作品を書き直すなら、後半をもっと丁寧に書くかな……。
もう、とにかく最後までたどり着きたいという焦りがみえみえで、そんな昔の自分をぬるーい目で見ている自分がいます。
でもその一方で、この頃は怖いものなしで勢いがあったな……なんて思ったりも。懐かしい。