60枚近く書いていたんだけど、作品に魅力がないような気がしてきて目の前が真っ暗になり、悩んだ結果一度やめることにした。
こんなに書いたのに捨てるのは辛かったけど、展望が見えないまま進めても、内容に関係ない自分自身の不安な心が文章ににじむばかりで、そんなのは読者のほうを向いていないと思ったから。
そう、一度は考えたのだが、時系列通りにはならないものの、引きになるようなこのあとの章を冒頭に持ってきて、今まで書いた部分はそのあとに回してみようかと思った。
今まで書いた部分の大きな問題のひとつが、一人称が自分の状況を掴めていない設定であるせいで、読者への説明をかねて描写がどうしても回りくどいものになり、全体が冗長になってしまうことだった。
章を入れ替えて、冒頭から状況を掴んでいる別の主人公で進めることによって、予め余計な説明を省いたり、必要なことを簡潔に説明したりして、このあとにくる部分の冗長さをどうにか削れればいいなと思う。
とにかくやってみよう。