虹架暦236年-狩猟-12日
「第二部##5 ぽんこつペア、追放される」において、「セルゲオス・パトラ」の名称が一部誤って「セルジオス・パトラ」と表記されておりました。
正しくは「セルゲオス」となります。セルゲオス・パトラ様をはじめとするパトラ家、読者様、その他関係者の皆様に深くお詫びいたします。
--
「分かれば良いんです。分かればね」
セルゲオス・パトラは、新聞の訂正報を読み、憮然と言い放った。
「まあ、良いでしょう。“屈強な脚”族との、約束の時間が近い。そろそろ、発たねばなりません」
欠伸をして、席を立つ。
タイムイズマネー。些細なことは、些細なままにする。それが彼の信条。
人の気配が去った部屋の、机の上。
つい数日前にパトラ家へ届いたものであろう、陽の光をたっぷり浴びた、新しい手紙。
そこには、クレオネスからの依頼が記されていた。
終の部『それぞれのピリオド』、執筆中。