どうも、れがと申します。
『金星は二度燃えた』、第6部「灰の講和」および最終話まで投稿しました。
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。
本作は、『航路分岐年代記』シリーズ第2作として、太陽系連合が成立するまでの前史を描く物語でした。
ただし、太陽系連合は理想的な統一国家として生まれたわけではありません。
火星投射、金星の二度目炎上、白昼、防衛戦、義勇艦船群、ムンドゥスの救難、スプレンドールの資源、内惑星の喪失感、外惑星の自由の重さ。
それらをどうにか条文に押し込め、もう一度同じ破局を起こさないために作られた戦後装置として成立します。
第6部では、戦争の終わりを「和解」としてではなく、「責任の置き場所を決める作業」として描きました。
金星被害を何と呼ぶのか。
外惑星連合をどう扱うのか。
義勇艦船群は英雄なのか、犯罪者なのか。
火星投射や灰経路や白昼を、誰がどこまで裁けるのか。
救済基金、検証委員会、監査、人道航路、植民星系の地位整理。
完全に裁けないものを、条文と制度の中へ沈めていく。
それが、本作における講和でした。
各部終了時点で掲載してきた登場人物紹介と用語補足についても、第6部終了時点版を本編側に投稿しています。
こちらは本編全体の内容に触れているため、読了後の確認用としてご利用いただければと思います。
『金星は二度燃えた』は、人類が外敵に出会う前に、自分たちの太陽系を焼いてしまった物語です。
そして同時に、焼け残った航路を、それでも使い続けるために作られた制度の物語でもあります。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。