私の理想の男子像は変わらない。
「hako」の高校生の主人公も、
「YSL」のヒモの主人公も、
「あなたへの手紙」のパパも
「初恋」の僕も、
私の中の男子像はいつも同じです。
ちょっと、不器用で、思い込みが激しくて、まっすぐで、
誠実で、融通が利かなくて、寛容で、どこか抜けてて。
そういう男の子がいい。
比べるのもおこがましいかとは思いますが。
市川拓司さんの女子像も一貫性があると思います。
きっと、作者にとっての理想的な人物像ってあるのだと思います。
それが、自分の作る物語に現れるのだと思います。
私は写真を趣味で撮り始めて、表現にはその人の人間性が現れると思ってます。
小説には、もっとそれが出るのだと思います。
言葉には力があり、その人の言いたいことや、生きてきた経験値、過去まで、
そういうもの全部が出てしまうのだと思います。
だから、怖いですよね。自分をさらけ出すのですから。
私は私。って思っているし、失うものなんてない。
恥を晒して生きているのよって思うけど…。
でも、物語を作る人は、その物語の中では、きっと自分を肯定できているのだと
私は思います。
だからこそ、「書く」、或いは、「作る」という行為は面白いのだと思います。