ナタたちがミツライムから奴隷を解放しようと活動し始めた中、あるいは人攫い事件を本格的に調べ始めたところで、
なぜかヒルデダイト帝国の皇帝たちがミツライムに来る。
実際の悪魔辞典にある名前を見ると、当時のエジプト由来の名前がかなり入って来ます。
メソポタミアからエジプトまでの、悪魔的な伝承や噂のある名前を集めて作ったものが悪魔辞典であるという見方をしますが、これが失われた国の名簿である場合は、その国にエジプト勢の協力者が多数いたということになります。
【MITHRAS】では後者を想定しています。
ちなみに、ツタンカーメンの妻であった王妃は、再婚の相手としてエジプトの民を選びませんでした。奴隷を王にするのは嫌だといって、ヒッタイトに王子をひとり連れてくるように手紙を書いています。ただ、そのヒッタイトの王子はエジプトに出発はしましたが辿り着けなかったようです。
その後、ツタンカーメンの従者をしていたアイという人物が王妃と共同でエジプトを支配しました。
ヒルデダイトとミツライムは、遠い国でカデシュの戦いなどもしたライバルですが、一方でそれ以上に繋がりがあったようです。