お久し振りです。あるいは初めまして。
涼暮皐、あるいは白河黒船と申します。
というわけで、『ワキヤくんの主役理論』でした。
第一章、お楽しみいただけたでしょうか。まだの方でこの近況ノートに気づいた、なんて方がいらっしゃれば是非ご一読をお願いします。
損はさせないと自負しております。
現在は第二章……の前のちょっとした幕間章を更新中です。
主に未那と、各キャラたちがぐだぐだ喋っているみたいなお話です――それ本編と同じですね。
まずは友利回ということで。よろしくお願いします。
さて。では以下はお読みくださった方向けのあとがきなど。
多少のネタバレなど御座いますので、第一章を読み終わった方のみ、ここから下はご閲覧いただくようお願い申し上げます。
※
■作品全体に関して
言うほど語ることもありませんが。
前回の近況ノートで少しだけ触れた通り、もともとまだ学生の頃に書いていた同名の小説のリメイク――というかタイトルだけを借りた別作品、ということになっております。
タイトルだけです。話はまったく違う。
主役理論と脇役哲学。
独自の、まったく違った考え方を青春に賭す、けれど似た者同士が織りなすラブコメディ。
部活や勉強、あるいはほかの何かに青春を懸ける、というわけではなく。ただ普通の、どこにでもあるありふれた青春を、可能な限りの努力で楽しいものにする――という思想。
普通の人生を、普通ではないくらいに最高に。
そのために創り出した考えが、けれどまったく違うモノになってしまったアホなふたり。そしてその周りの人間たちの物語です。
……ほかに特に語ることないなあ。
てわけで以下、キャラクターに関してですね。
〇我喜屋未那【わきや・みな】
主人公。主役理論者。目つきの悪い、変わり者。口も悪い。
特別な能力など――それがファンタジー的な意味でなくとも――何もない。だからこそ、誰にでもできる、けれど誰も本気ではやっていないことを、本気でやると決めたバカ。そんな感じですね。
唯一、元の作品から名前を引き継いでいるキャラです。
もっとも未那の読みは「みな」ではなく「まな」でしたが。元は。
名前の由来は……たぶん言うまでもないでしょう。
斜に構えた理想主義者でありながら、感情を重んじる現実主義者でもある。矛盾ですが、矛盾ではなく。これは友利にも言えること。
もともとぼっちだったタイプですね。
天然というか、ある意味で悪意に鈍かった。そのせいで、排斥はされずとも受け入れられることもなかった。そんな人間です。
旧友に諭され生き方を変え、高校卒業を機に主役理論に覚醒。
そして今に至る、と。そういう流れです。
二章以降、彼の青春がいったいどうなっていくのか。
お楽しみにといったところです。……お楽しみにお願いします。
〇友利叶【ともり・かなえ】
脇役哲学者。未那の同居人。鏡合わせの似た者同士。同じところから始まって、別の道を歩いている相手。
我喜屋とは完璧に似た者同士ですね。似ているがゆえに、逆を選んだことへの同族嫌悪、あるいは抵抗、対抗心があるという。
ただその関係は外から見ている分には恋人通り越して夫婦の域。
もうさなかが不憫でならない。憐れな……。
とはいえ作中で触れている通り、お互い異性として意識しているということはまったくありません。異性だと認識してはいますが。
こいつら本当にお互いのこと好きじゃないんですよね。
友達としては絶対に嫌いじゃないんですけど。どうなることやら。
主役に対して脇役。ここはまあ作中でも再三、触れましたが。
ですが一転、理論に対して哲学。
この点にはほとんど触れていません。
いませんが――これも実際、大きな違いではありますよね。あるいは主役と脇役という対比以上に。
名前の由来は……まあほとんど感覚ですけど、なんとなく《友》という字は入れたいなあ、という感じで。そんくらいです。
しかし過去を考えると、《友利》で《叶》って名前は皮肉にも程があるよなあ……そこまで考えてなかったんですけど。
ずっと友利って書いてたので、地の分で叶って書く違和感がすごいです。
脇役志望。
つまり彼女は、ヒロインであることを望んでいない。
この辺、のちのち利いてきそうですね(雑)。
〇湯森さなか【ゆもり・さなか】
ヒロインです。
メインヒロインです。
不憫です。
以上。
冗談はさておき、メインキャラの一角ですね。最重要キャラクターです。
生粋のいい子。悪い子であることに罪悪感を感じてしまう、そういうタイプのいい子です。
たぶんかなりモテるタイプの女子ですね。
そして、それが嬉しくないタイプの女子。
……女子から嫌われそう。
ですけどまあ、本人の性格から男女ともに仲よくやっていけるような子です。いい子です。いい子なんですって本当に。
『ワキヤくん』は更新中、主にツイッターなどで様々なご感想を頂きました(本当にありがとうございます)が、「裏に何かあるんじゃないの?」とずっと疑われ続けていました、この子。
なんもないです。
ただのいい子です。
ちょっと不憫なだけです。
未那なんぞに、不覚にも惚れてしまったことが運の尽き。とは言いませんけれど、なかなか悲しいポジションに立ってしまいました。
今後も出番は多いですから、お楽しみに。
〇宍戸勝司【ししど・まさし】
友人キャラ。青春もの書いたら出ないわけないでしょ、みたいなタイプの男ですよね、ぶっちゃけ。「お前の好感度はこんな感じだ!」とか教えてくれたりするような。便利か。
……とかなんとか言いつつクッソ不穏ですけどね、この男。
なにせ、主人公は主役理論者。それに対して、こいつは元から天然で未那の言う主役に相当する人間です。
怖いですよね(不穏を煽る)。
いや、かなりいい奴なんですけど。本当に。
〇吉永葵【よしなが・あおい】
地味。でしたね、正直、一章だと。
ただこの子もメインキャラのひとりです。今後、かなり絡んできますので要注意。伏兵ですよ。
さなかとは同じ中学校。親友、だったんでしょうね。
結構、気の回る子ですね。さなかは割と考えなしなので、そのフォローに回っていたのかもしれません。
なんだろう。リアルだったら、いちばん先にあっさりとどこかで彼氏を作ってそうなタイプだと思いません?
残念ながらそんなことにはなりませんが。
〇旧友【?????】
……こいついちばん謎ですよね。
旧友。中学時代の、たったひとりの未那の友人。親友。
主役理論の共同制作者。
遠回しでもったいぶった言い方を好む。ツッコミ役でもある。
そんな感じですか。
ネタバレでもないでしょうから言ってしまいますが、当然ながら出番はあります。
そのとき、物語が大きく動くだろうキーパーソンでもありますね。
未那の叶に対する態度の一部に、こいつの存在は確実に影響していると思われます。
一人称は《ぼく》。
……え、なんですか? 性別?
そんなものは登場すればわかることです。
〇その他のキャラクター
要望があれば次回の近況ノートに書きます。
まあ、そんなにいらないかなあ、とは思うんですが。
■今後の更新について
ひとまずは短編章を書いていきます。
そのくらいで。
ただまあ、別サイトでの連載もありますので、まあ長い目で見ていただければ幸いです。そんなに遅くはならないと思いますが。
二十日で十六万文字書けましたし、一章は。がんばった俺。
感想などは随時お待ちしておりますのでどしどしお願いします。
乞食に抵抗など一切ありません。
割と切実にモチベーションに関わってきますからね。
その他の情報などはツイッターなど確認していただければと思います。
ではではー。