【本文抜粋】
「うーん……よしっ♪
これは──《ごめんねのプリンセスパフェ》だねっ♡」
満面の笑みでそう名付けたミレアに、フェリシアはぽかんと口を開けた。
そのネーミングはあまりにも子供じみていて、あまりにも愛らしくて──
……そして、どこまでも“作られているように”思えた。
【解説】
ミレアの笑顔は、純粋でありながらどこか計算された“甘さ”の象徴。
この瞬間は、優しさと支配が入り混じる“終焉の神”の食卓。
デザートの名に隠されたのは、愛と罪を“味”に変える、彼女なりの許しの形。
※七皿目の挿絵はありません。
