【本文抜粋】
──頭のティアラを外す。愛らしさの象徴は、もう不要。
次に、束ねていた髪を解いた。ふわりと広がる桃色髪が、風に揺れる。
そして、背中を覆っていた配達員のマントを脱ぎ捨てる。
ひらりと舞ったその布は、彼女の“日常”を覆っていた仮面のよう。
すべてを脱ぎ去ったその姿は、もはや──
いつもの愛され配達員・ミレたんではなかった。
そこにいたのは──“終焉の神”ミレア・ノワール。
【解説】
穏やかな配達員から、“終焉の神”への転化を描く象徴の場面。
ティアラ・髪・マント──日常の象徴を一つずつ外す所作が、儀式のように重なる。
彼女が本来の姿へ還る瞬間、腰布の内側が宇宙になっているのが特徴です。