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第六回こむら川小説大賞に参加しました

初めて自主企画に参加したのでキャラデザを添えつつ作品に対する個人的なまとめをしたいと思います(感想はXにポストしています)
まず「逆境ってなんだ?」から始まった今回の作品。先達にはうんこを漏らす話や人を殺してしまった話などがあり何を書けばいいのかわからなくならは、とりあえずGoogleで逆境の意味を調べてみました。まあだいたい「不運・不遇な状況」という意味らしいということに落ち着き「それじゃあとことん不運・不遇な男を書こう!」という考えに落ち着きました。
自分は設定とビジュアルを考えるだけ考えて放っておいたキャラクターが山ほどいるのでそのなかから今回の主人公、墨田真純(すみだ ますみ)にフォーカスして話を考えることにしました。「父親は技術職で真っ当な人間だが母親は酒とギャンブルと男漁りに依存するクズ、高専卒業後に就職するも世相によりシステムエンジニアの職を失う」という設定のキャラなので今回のお題にぴったりだと思ったからです。
ただこのままだとまだ弱いかな?と思いそこから不運・不遇を膨らませて「産まれた時から順境だった時がない」までキャラを盛りました。あとはこいつを追い詰めて人を殺させるだけだ!……となったはいいもののその後が全く思いつかず一度行き詰まりました。諦めて別のキャラを主人公にして書き直そうか悩んだぐらいです。(ちなみにその時考えたのはアメリカ人のアングラな感じの探偵が連絡の取れなくなったバディを探しにマフィアの拠点に乗り込む話でした)
そこでお話を動かすべくキャラクターを追加しました。「先生」こと明石熱基(あかし あつき)です。「真純と10歳ほどしか離れていない内縁の義父で高専の教員」「国内の民間伝承や海外のとある地方について研究している研究者」という設定があったので真純の母親への復讐に巻き込みました。客観的に見ると真純母の被害者なのですが真純の主観では両親の不仲の元凶なので、母親を殺した後に復讐する相手にはピッタリだったので。
個人的なヘキ(イケメンの嘔吐)を優先して死体をカレーに入れて食べさせたのですが講評で「最悪度が足りない」という旨を言われてしまいました シンプルにカクヨムの残酷描写制限に日和った結果です。
総評としては死蔵していたキャラクターを世に出せただけで満足です!当然ながら自分の作品読んでもらえると嬉しいのでまた機会があれば参加したいと思います。ちょっとした冒険の結果として講評と感想という宝を手に入れることができるプレシャスな体験でした。

↓以下読まなくてもいい話
今回の話は真純と明石先生が「うまくいかなかったルート」の話なので「うまくいったルート」もあります。そっちのルートでは作中で自殺を止めて名刺をくれた高専時代の同級生(ロボットをつくる部活の機械班で真純の友人でした)にスカウトされ有名IT企業にシステムエンジニア兼同級生のマネージャーとして就職、同級生と同棲することで家から離れて心にゆとりができて明石先生と和解します。こっちのルートでは明石先生と真純母被害者の会みたいな感じでぎこちないながらも友情にも似た親子関係を構築していくと思います。
ちなみに「海に入ってそのまま死にたい」は自分が追い詰められたときにマジで考えた理想の死に方です。実際には無理だと思うので小説のネタにしました。

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