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天運殺しの英雄譚(ミソロジー)雑記

*ヘルト・タツノミヤ(辰野宮 天人)
トラックに轢かれそうになったことで異世界に転生。そこで特殊な能力として、強大な能力を持つ剣を生成することが出来る”神剣クリエイター”という能力を得られた…が、アン・クルクに出会ってしまったことでその能力を振るうことが出来ない英雄になりかけた冒険者。

*アン・クルク「天運喰らい」
・この世界の冒険者。異世界の冒険者をよく見かけている不思議な少女。しかしその実態は、この世界でも異質な「天運喰らい」という能力を持った冒険者である。「天運喰らい」は、この世界において、種族や生体に比べて余りある恩恵を得ることが出来た者…つまり天運を手に入れた者の側にいると、他人が得た天運の規模に応じて自身の能力を強化することが出来るというもの。なおその強化率は100%であり、相手の天運がもたらす全てを彼女自身が使うことが出来る。さらに「天運喰らい」で能力を参照した者は、その能力をアンの任意次第で全て失うというおまけつき。

・この世界は、はるか昔の暗黒期に、強い魔法で世界を支配していた魔王を倒すために、異世界から戦士を集めるという風習があった。その中に、転生にあたって強大な才能を得たものが数多存在し、魔法はそんな天運の戦士たちによって倒された…が、それ以後は、天運の戦士たちそれぞれが国を持ち、栄え、ある時はお互いに譲らず、いがみ合い、そして最終的に、天運の戦士とその国家間で人間による争いが勃発。魔王支配よりも深刻な世界被害をもたらしてしまった。アン・クルクは、そんな”天運の災害”の被害者で、両親を天運の戦士による攻撃で骨も残らず失ってしまった。そして彼女自身がその被害を受けようとした際に、世界が彼女に一つの能力を与えた。それがアン・クルクが持つ天運の戦士の能力を殺す力「天運喰らい」である。
・天運喰らいが最後に食うのは「全てを救った英雄の存在」である。
・天運の戦士たちの天運を喰らい、手にしたすべての力で魔法を完全に消滅させて、人間の世界に平和をもたらしたアン。しかし気が付いていた、それを成し遂げ、唯一の存在になった自分こそが、この世界最大の天運であり。この能力にとって、それがこの世界最大のごちそうであることに…

・タツノミヤは、この先の村で「天運を行使してはならない」という助言をもらうが、この時すでにタツノミヤはアンに服従させられていた。
・天運を遮断する方法は、この世界にはまだ存在しない。もともと天運の戦士は世界の望み、それを変えるには世界の望みを変えなければならない。
・天運の戦士を本当に召喚していたのは、倒したと思っていたが「天運の医術」をもって復活していた魔王だった。すなわち「天運の医術」の戦士は、私欲を満たすために魔王に手を貸した。

カース・レピオス「天運の医術」
・死すらも生にする「天運の医術」の戦士。かつて他の天運の戦士たちと魔王を倒す冒険に出ていたが、魔王消滅の後、その戦士たちに言葉にできない扱いを受け、使い捨てを受けた。その復讐のため、魔王の拠点から魔王の生体情報を拾い集め、自分の能力で魔王の肉体を復活させた。
デモニア「裏返しの正義」
・一度は天運の戦士に倒されたが、レピオスの医術によって肉体だけの復活を遂げた魔王。強い魔力を失った代わりに、レピオスの情報網を基に、天運の戦士たちをそそのかして、世界の崩壊を計画する。

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