皆さんこんにちは。今回は、小青(シャオチン)が秋音の髪を結ってあげた新しい髪型を紹介します。
昨日の本文では、
「やがて小青シャオチンの指先は器用に黒髪をまとめ、ふたつの小さな輪を描くように高く結い上げた。こめかみには可憐な飾りかんざしを挿し、揺れるたびに玉飾りが澄んだ音を響かせ、まるで朝の露がこぼれ落ちるようにきらめいた。」
――と描写しましたが、やはり文字だけでは皆さんに十分なイメージが伝わらないかもしれません。そこで、実際にイラストを描いてみました。
この髪型は「双環望仙髻(そうかんぼうせんけい)」と呼ばれるもので、まるで仙女を仰ぎ見るような姿から名付けられ、初唐から盛唐の時代に流行したものです。
第六話の舞台は成婚三日目。小青は秋音に赤い衣装を用意しますが、婚礼のときとは雰囲気が違います。頭には華やかな金飾りを重ねず、身にまとうのはより体のラインを美しく見せる腰を締めた衣。そして髪に挿された牡丹の飾りに合わせて、妝容は紅紫で統一されています。
第六話はこちらです〜
https://kakuyomu.jp/works/16818792439782420962/episodes/16818792440126738442全体として、婚前の幼さとは違う大人びた雰囲気をまとった秋音を楽しんでいただければ嬉しいです。