こんばんは。『音に、音はない』第54話を更新しました。
https://kakuyomu.jp/works/16818792435869696813/episodes/16818792439315651637昨日の第53話はこちらです。
https://kakuyomu.jp/works/16818792435869696813/episodes/1681879243927087721254話について、少し補足をさせてください。
今回出てきた「悪魔」とは何なのか。
私の中では、心に大きな負担を抱えている人、自分を責めすぎてしまう人、心が病んでいる人にとっては――思考を止めることがとても難しい存在です。
優しく言えば「自分に厳しすぎる」、厳しく言えば「自分を限りなく痛めつけ続ける」。
そういう時に「自分を許す」という行為は、彼らにとっては「言い訳」に聞こえてしまうのです。
だからこそ、慰め=許し=言い訳=悪魔、という論理につながっていきます。
けれども、その「悪魔」は周りの大切な人たちの言葉から生まれたものでもあります。
愛されるがゆえに芽生える存在だからこそ、本質的には天使とも言えるのです。
私が伝えたいのは、人はときに避けられず、自分を追い詰めるような心の窮地に陥ってしまうということです。
休みたくないわけでも、気を紛らわせたくないわけでも、眠りたくないわけでもない。
ただ思考が行き止まり、抜け出せなくなってしまうのです。
その時間は本当に苦しいものです。
だから私は思います。天使と悪魔は本当に紙一重だと。
どうか皆さんの心の中の「悪魔」が、優しく寄り添う「天使」に変わりますように。
そして、この小説はいまコンテストに参加しています。
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おやすみなさい。