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天使と悪魔は紙一重、思考の檻に棲むもの

こんばんは。『音に、音はない』第54話を更新しました。
https://kakuyomu.jp/works/16818792435869696813/episodes/16818792439315651637
昨日の第53話はこちらです。
https://kakuyomu.jp/works/16818792435869696813/episodes/16818792439270877212

54話について、少し補足をさせてください。

今回出てきた「悪魔」とは何なのか。
私の中では、心に大きな負担を抱えている人、自分を責めすぎてしまう人、心が病んでいる人にとっては――思考を止めることがとても難しい存在です。
優しく言えば「自分に厳しすぎる」、厳しく言えば「自分を限りなく痛めつけ続ける」。
そういう時に「自分を許す」という行為は、彼らにとっては「言い訳」に聞こえてしまうのです。
だからこそ、慰め=許し=言い訳=悪魔、という論理につながっていきます。

けれども、その「悪魔」は周りの大切な人たちの言葉から生まれたものでもあります。
愛されるがゆえに芽生える存在だからこそ、本質的には天使とも言えるのです。

私が伝えたいのは、人はときに避けられず、自分を追い詰めるような心の窮地に陥ってしまうということです。
休みたくないわけでも、気を紛らわせたくないわけでも、眠りたくないわけでもない。
ただ思考が行き止まり、抜け出せなくなってしまうのです。

その時間は本当に苦しいものです。

だから私は思います。天使と悪魔は本当に紙一重だと。
どうか皆さんの心の中の「悪魔」が、優しく寄り添う「天使」に変わりますように。

そして、この小説はいまコンテストに参加しています。
ひとつの♡や★、コメント、レビュー……どれも私にとっては本当に宝物のように嬉しいです。
皆さんの応援があるからこそ、ここまで続けてこられました。
もしよければ、これからも小さな力を分けていただけたら、とっても励みになります(´꒳`)
いつも本当にありがとうございます。

おやすみなさい。

6件のコメント

  • 更新お疲れ様です。本編に追いつくのはまだ先ですが、今回の近況、とても心に響きました。
    責任感の強い人ほど心を歪めやすいというのは、まさにおっしゃる通りだと思います。人の優しささえ「言い訳」に感じてしまう時がある、その鋭い洞察に共感しました。
    けれど、それが愛ゆえに生まれる存在だからこそ「天使」とも言えるという捉え方は、とても詩的で温かいですね。

    どうか悩みに囚われず、心の中の悪魔が優しい天使に変わりますように。安らかな眠りになりますように。
  • アサバハヤトさんのコメントを拝見して、私も思わずじんとしました。そうですね、どうか安らかに眠れますように。
  • ぼくは、天使でも、悪魔でもありませんよ!

    風です!
  • 風さん、おはようございます。
    これは本人そのもののことではなく、心の中に宿っている存在のことなんです。
    でも、心の中にも風が吹くことってありますよね。そう考えると、なんだか格好いいなあと思います。「心に風がある」って。
  • クリ君のドアップお写真……!(〃ω〃)
    自分自身を認められない日も、クリ君が私の中に天使を連れて来てくれます(*^^*)
  • ファラドゥンガさん、本当に優しすぎます。
    クリにとって、ファラドゥンガさんがいてくれることこそが幸せなんだと思います。
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