どうも、精根尽き果てた倉里小悠です。
新作短編小説『あの救いを、もう一度』を公開しました。
ある日過去を追体験する能力を得た主人公が、少年時代自分を救ってくれた恩師に「もう一度会いたい」と願う物語を描いています。
彼のトラウマ、そして救いを求める姿を、よく見ていただければ幸いです。
物語は、終盤に進むにつれほとんど主人公の独白に近いものになっていきます。
本作は一万字近い長めのお話なので、読むのが苦痛だと言う方もいらっしゃると思います。
しかし、トラウマや思い出というのは、鮮明でありながら抽象的なものだと僕は思います。
どうか、ユージくんの思いに目を向けてください。
※以下、ネタバレを含みます。ご注意ください。
一部の読者様からは、ユージくんは「救われていない」とおっしゃる方もおられると思います。
しかし、心の病にかかった人というのは、体の病気と違って薬や手術ですぐに治るものではありません。
彼は、治療と回復の第一歩を踏み出したのです。
この後、彼がどうなるのかは皆様のご想像にお任せします。