残念ですが、応募していたWIZARDWARE魔法戦記「ソフトウェア魔法VS.影の王」は落選になりました。入賞した方、おめでとうございます。令和最初の受賞ですので幸多いこと願っております。
応募作品「ソフトウェア魔法VS.影の王」ですが、キャッチコピーに記載してあるように情報技術、とりわけプログラミング技術のツボを小説を通じて伝えるという内容でした。
私が現役プログラマーでなくなるときに、培った知識をどうにかこれからプロになる方へお伝えできないか考えた末に小説と言う形態に行き着きました。
裏を返せば、もともと小説を書きたいというより、自分の独りよがりな目標のためにネット小説という手段を用いたわけです。よこしまな考えでは跳ね返されてしまうのは当たり前です。
私の勝手な予測ですが、遠くない未来、埋もれた情報技術のノウハウをサルベージすべきだという動きが始まると思います。私がゲーム業界にいたときから、すでに当事者でなければわからないプログラミング技術の粋が眠っていました。
なんといっても、書籍化・体系化されない。この一字に尽きます。参考書に載っているのはあくまで基本。プロの現場でのみ習得可能な内容、認識可能な技術は人材がいなくなると共に消失します。かと言って、意思に反して職場から離れる人間に知識をテキスト化するように求めても聞き入れてくれるわけがありません。よほどボランティア精神にあふれた人間でなければ、引き継がれることなど配慮しません。
気運が高まっても時すでに遅し、となるでしょうが、私は流れを変える器ではなかったようです。小説執筆を続けるにしても、情報技術云々はやめようと思います。
本末転倒ですが、創作はなかなか面白い。奇妙な因縁ということもあり、もう少し続けてみても良いかな、と思っています。とりあえずWIZARDWARE魔法戦記シリーズの続編はありません。やはり何かしら評価を得るため趣向を変えるのは当然だと思います。少し自由に活動した方が良いものが作れそうな気がするのです。
そんなわけで、やり方や角度を変えてみるのも良いと思いました。