『他がために、禿げはなる』が、本日ついに完結しました。
この物語の原型を思いついたのは、今から二十年ほど前のことです。
「もし、薄毛を改善することが国民の義務になったら」
そんな奇妙な発想から始まった物語でしたが、書き進めるうちに、外見による評価、社会が引く「正常」と「異常」の境界、研究と巨額の利益など、さまざまな問題へと広がっていきました。
一見すると「ハゲ」を題材にした風変わりな物語です。しかし、その奥に込めたものを少しでも感じていただけたなら、作者としてこれ以上うれしいことはありません。
連載中、毎話読みに来てくださった皆さま、コメントや応援を届けてくださった皆さま、本当にありがとうございました。いただいた言葉に何度も支えられ、最後まで書き切ることができました。
神崎たちがたどり着いた結末を、ぜひ最後まで見届けていただけましたら幸いです。
――その頭に、自由を。