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カテキス後書き(転載先)

本文の最後に入れていた後書きをこちらに転載しております。

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【後書き】

 こんにちは、九条です。
 カテキスこと『 一目惚れした家庭教師の女子大生に勉強を頑張ったご褒美にキスをお願いしてみた』を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 楽しめましたでしょうか?

 今回はカクヨムコンの為だけに執筆した作品でした。なので、これまでの小説よりだいぶコンパクトにまとめていて、文字数も14万字弱。大体ラノベ一冊分で仕上げております。

 その為、『君との軌跡』や『想い出と君の狭間に』のような重厚さを求めていた方には、ちょっと物足りなかったかもしれません。13万文字半程度では物語の山や谷を作るとしても、このくらいが限界でした。でも、上手くまとめられたかな、と個人的に満足はしています。

 これまで僕の描いてきた現実恋愛は、WEB向けではありませんでした。今回のカテキスは、約一年間のWEB小説での経験を経て、構成や展開など、僕なりに精いっぱいWEB向けに書いたつもりです。
 とりあえず……カクヨムコン期間内に書き終えられて、満足しています。

 僕は普段、現実恋愛を書くにあたっては基本的に主人公とヒロインは同い年という設定で書くのですが、今回長編では初めての歳の差恋。実はずっと歳の差恋について書きたいなぁとは思っていて、プロットはずっと前から拵えておりました。WEBウケはわかりませんでしたが、家庭教師との恋はある意味鉄板というか王道というか、誰しもが妄想した事があるのではないかな、という事からこの設定にしました。
 おそらく、男子なら一度は年上のお姉さんに憧れた時期はあるはず。そんな年上との恋で生じる劣等感や焦り、そして未熟だからこそがむしゃらに頑張る姿勢なんかに、共感してもらえたら嬉しいです。 

■続きについて:

 続きを書いてくれないのか、という声が上がりそうですが、上述した通り、この作品はカクヨムコン用に執筆した作品です。万が一勝ち残り、書籍となり、そして億が一続刊となったら、そこで初めて続きを書こうかな、という次第です。
 受験編・大学編など色々書けますけれど(一応その布石で同級生の佐々岡くんの登場回数を後半に増やしたり、飯田瞳に捨て台詞を吐かせたりしています)、とりあえず現段階では、一旦区切りの良いところで終わらせました。
 付き合って以降の甘々な二人を見たい、という方は……カクヨムコンの読者選考に通るよう、応援だけして下さい! レビューや★なんかは勿論、Twitterなんかで宣伝して頂けるなら、RTとかしに行きますので!
 是非とも宜しくお願い申し上げます!

■先生が褒めなくなった理由について:

 実は最終話まできて、一つだけフラグを回収していない事があります。それは『第46話 ご褒美がなくなってわかったもの。』で、出てきた『先生が湊くんを褒めなくなった理由』。
 これに関しては、万が一この作品がカクヨムコンで勝てた場合、特典SSネタに持っていこうかな、と思って敢えて抜きました。知りたい人はきっとその特典あるとこで買うでしょうし。
 まあ、勝てなければ未解決事案として謎で終わります。笑 それもまた一興。結果は神のみぞ知る、ですね。

 ただ、この件以外にも、この小説は湊くんの一人称で進んでいるので、湊くんが気付けない事は描いていません。例えば、『第48話 何か不安そうにしている先生と偶然会いました。』では何故、先生が『何かに気付いたような表情をしたかと思うと、いきなり赤面して、慌てて顔を伏せた。』のか、そして何故、48話と49話の会話を経て文化祭で先生がいきなり綺麗になったのか、そのあたりは、湊くんが気付けてないので、敢えて答えを書いていないんです。これは他の現実恋愛の作品でも共通して、こういった要素を僕はいつも入れています。
 でも、そのヒントとなる描写も入れてあります。ヒロインの行動や表情などの描写から、主人公が気付けてない事を読者さんで見つける……これこそ、一人称の小説の醍醐味。ヒロインが何を考えているのかまではわからないけれど、その代わり、ヒロインの表情や動きを鮮明に描いて、そこから読者さんが察せられるように描いてます。最後まで読んでから読み返すと、新しい発見があるかもしれませんね。

■カテキスの秘話:

 実はですが……このカテキス、知っている方も多いでしょうけど、書籍『君との軌跡』と併せて読むと、より楽しめる作品となっています。
 湊のクラスメイトの神崎勇也と双葉明日香は、『君との軌跡』でも登場してきます。ちなみに、神崎勇也の過去の失恋話もそっちで詳しく描かれていて、それが切っ掛けで恋人の双葉さんと別れる寸前の喧嘩をしてしまいます。
 神崎くんはその失恋と双葉さんとの大喧嘩を経て、人として大きく成長しました。その成長があったから、湊くんからは『同い年なのに大人だ』という評価されるに至ったのですね。
 ちなみに、その神崎くんが密かに憧れ、目指している人は『君との軌跡』の主人公・麻生真樹くん。麻生くんのアイデアや思考、行動力を彼は『自分より遥かに大人だ』と感じて、憧れているんですね。なので、『君との軌跡』を読んでいる人は、湊くん→神崎くん→麻生くん、という憧れベクトルを思い浮かべてにやにやできたのではないかな、と思います。笑 ちなみに、学校でのシーンでは何回か麻生くんや君キセヒロインの伊織ちゃんが一瞬だけちらっと出てきています。気付きましたでしょうか?
 もちろん、これはカテキスのオマケ的な要素です。カテキスそのものでも十分に楽しめる内容で、『君との軌跡』を読んでいなくてもわかるように作り込んでいます。まあ、これは『君との軌跡』を読んでくれていた人へのお礼というか、お楽しみみたいな感じです。
 そんなわけで、『君との軌跡』もよかったら読んであげて下さいね。『君との軌跡』が購読されればされるほど作者が赤字でイラスト発注を掛けるデスゲームをしています。笑

https://note.com/storyteller_kj/n/n18d6b36e4dd9
 
 さて、それでは……長くなりましたが、後書きも終わりにしようと思います。
 皆様、最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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