今年は一月に一本、三月に一本が刊行された。
いまは次作を執筆中。
官能物がメインだが、書くごとに難しくなっていく。
一般小説なら、男女が出会い、惹かれ合いながらも、結ばれることなく去って行く、というストーリーもある。
いや、むしろそのほうが余韻として残り、読者の想像力を高める効果があるような気がしないでもない。
しかし、官能小説にそれはあり得ない。
同じように男女が出会えば、何しろ結ばれなければならない。交わらなければならない。
それだけじゃない。その場に最高の愉悦感を生ませなければならない。
と書けば大変そうだが、筋はいたって単純で、男女が交わる、それ一本だ。だから難しい。単純ほど難しい作業はない。
一般小説のように色んなパターンに逃げられない。
悩ましいところだ。