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疎まれ妖狐に首ったけ 第5話「人との縁はそんな簡単に切れたりしないから」

 玲子の訪問は不可解さに溢れていましたが、それに気が付くことができなかった綾人は自らの記憶を疑うことになります。ただ、とうとう次話で玲子の正体が明らかとなります。

 妖狐というのはいくつか種類があって、仙狐や野狐など多種多様。タイムリーなことに仙狐のアニメをしていたり。ただ、本作の幼狐とはそれらとは少し違っています。
 私は化け狐の類の知識は多くないです。せいぜい人を化かす長生きな狐ということくらいでしょうか。本作の妖狐というのはどちらかというと仙人に近いです。ならば、どうして妖狐と呼称するのかという点については後々明かされます。
 知切光歳氏の著書で仙人の研究というものがあります。これは仙人についてのあれこれが書かれた名著であり、インドから中国、そして日本に伝わった仙人という存在が詳細に記述されています。本作の幼狐はこの本を読んで作られました。
 とはいっても、仙人と言っていないだけあって、よく知られた仙人とは違った存在であることは間違いないです。出で立ちが仙人のそれとはまるで違うからです。その話も話数を追うごとに明らかとなっていくでしょう。

 次回、綾人はとうとう玲子の秘密を知ることになり、これを機に二人の人生は複雑に絡まり始めます。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889149864/episodes/1177354054889309213

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