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短編の話

こんにちは。
ここ数日は朝夕、少し涼しくなってきましたね。
それでも昼間は暑くて、少々バテ気味です。

さて、今日は「あか、あお、き」の「あお、」のお話をさせていただきますね。

「あお、」は遠野目に想いを寄せる紅緒の物語です。

「愛してくれない」と分かっている人を追いかけるより「愛してくれる人」と付き合う方が幸せだと語る遠野目。

紅緒もその考えは一理ある、と思っています。

しかし、紅緒は「自分が愛していない人」よりも「自分が愛している人」を選びたいと思っています。

自分が遠野目のことを幸せにするくらい愛する自信はあるけれど、妥協で振り向いて欲しいわけではない。

遠野目が一途に誰かを好きでいる部分が魅力でもあると感じています。

みなさんは、好きな人に好きな人がいると知っている状態で、自分がプレゼントしたアクセサリーをつけていたらどう思いますか?

嬉しいですか?

自分にも脈がある、と思いますか?

紅緒は遠野目の耳についたアクセサリーを見て泣いてしまいますが、嬉しいからではありません。

自分に「俺のことは諦めろ」と言いながら、紅緒がプレゼントしたアクセサリーを身につけてしまっていることにショックを受けているからです。

心の苦しみから解放されるために紅緒と向き合おうとしている遠野目の心の奥を見てしまった気がしたのです。

以上、簡単ではありますが、「あお、」の裏話でした。

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