リーベルタース8話こと、最終回!更新しました!ヤッター!!
本文はすでに完成してあって加筆修正と最終確認してから更新、と言うだけだったのに、なんやかんやで二ヶ月ぐらい掛かってしまいました。いやはや長かった。
pixivに上げていた頃はかなりののんびりペースで完成まで3年?4年?かかってたりするんですが、いやぁ……よく完結できたな、と改めてしみじみしています。
さて、と言うことで今回のキャラ解説ですが、最終話にして初登場のレーヴェ君、前回ネタバレになるので語りきれなかったミスティル第2弾、それから満を持してのフォーゲルと、『彼』について、の4本立てで書いていきます。良ければどうぞ。
○レーヴェ・レントゥス
3.5話からちょいちょい伏線を張っていたのはいいものの、いつ出せるだろう……と悩んでいたら、出番が回ってきたのがなんと最終話だったという。うーんもう少し早めに出してあげたかったねぇ……。
行方不明になっていたレオウの息子君、本人です。強盗に襲われた際、たまたまゼーレの偵察に来ていた当時の『彼』(ちょうど男性の体を借りていた)がその現場に遭遇。ロサさんに助けを求められ、託されたのが当時まだ1歳になったばかりのレーヴェ君でした。ちなみにその赤ん坊レーヴェ君を集落に連れて帰った『彼』が「なぁ、お前らコレどうしたらいいと思う?」と軽いノリで集落の住民たちに聞き、住民たちから悲鳴を上げられてめちゃくちゃ怒られたという小ネタがあります。なんてもん連れて帰ってんだこのショタコン!!
レオウは「獅子」を羅語での発音を元にしてますが、レーヴェも「獅子」で、ただし発音は独語。ずっと親元から離れて集落で暮らしていたわけですが、人の世話好きなのはレオウの血を引いてますね。ちなみに現在15歳。フォーゲルの2個下になりますが、かなーりしっかりした子なので、精神年齢はフォーゲルよりも上のはず。
○ミスティル・A・ゼーレ
最終話になってようやく本名の正式名が公開。本名はミスティル・アリーヤ・ゼーレです。
ミスティルは独語で「宿木」、ゼーレも独語で「魂」。宿木って書くとなんだか悪いイメージがあるけれど、これは彼女の父親がエテルニア対策としてあえてつけた名前です。「うちの娘の魂は、うちの娘のものだ。テメー等(エテルニア)には渡さねぇぞ!」っていう威嚇表現ですね。おかげでミスティルはエテルニアに対して耐性ができたし、自分の魂をしっかりガードしているのでフォーゲルの目も効きにくい体質になりました。
あ、今更ですが、ゼーレ国出身キャラには独語の単語を使うようにしています。隣国のグローリア出身者は羅語の単語で。フォーゲルの名前はミスティルがつけたので独語です。
○フォーゲル・フライハイト
表主人公。
「フォーゲル」は独語で鳥、「フライハイト」も独語で自由。
出身は不明。生まれてまもなく見せ物小屋に売られたり(ここで自我の成長不良が発生)、薬品系のブラック研究所に売り飛ばされたり(痛みや不調への鈍感さはこの時の治験が影響)、なんやかんやあった後に奴隷市に連れてかれたり(人間不信と自我喪失)、と散々で悲惨な幼少期を過ごしていました。
オールドー氏の前では声が出なかったり体が膠着したりするのは、奴隷市でオールドー氏に目をつけられて買い取られる際、「反論するな、抵抗するな」と厳命された後遺症。
まぁ、オールドー氏に対しては6話で克服している上、あの事件の結末によりフォーゲル自身の恨みや復讐は晴れているので、今では普通に「オールドーさん」って呼びます。
あと、なんちゃって魅了の魔眼持ち。相手の記憶に干渉して操ってしまう系の、使い方次第ではヤベー能力を持っているのですが、本人がコレなので悪用することは今後無いでしょう。ちなみに『彼』は体を借りていた際に何度か悪用したようです。怖い怖い。
実は魔眼については、1話から伏線張ってます。マーネを追ってきた犯人グループへフォーゲルが問いかけるシーンですね。他にも各話でこっそり何度か使っていますが、4話まではほぼ無意識に発動している状態。5話以降は使い方を思い出してるので狙って使ってます。いやぁ8話で目の能力説明できてよかった……。(うっかり忘れるところだった)
フォーゲルを書くにあたって気を付けていたことがいくつかあって、1話から最終話へ向けて徐々に口数を増やす、ちょっとずつ表情に関する表現を増やす、エテルニアを回収するに連れて記憶と共に感情を少しずつ取り戻す……と、まぁこんな感じでした。1話の時と比べると8話のフォーゲル君、1回のセリフの長さが長くなってるんですよ……よかったなぁフォーゲル君……(ホロリ)
○『彼』/ハカセ/リーベルタース・モルゲンロート
フォーゲルが表主人公なら、こいつは裏の主人公。
全ての元凶とも言えるし、全てにおいての被害者とも言える立場。一人、いや、一つの意思を持つ存在として、孤独に戦い抜きました。
こいつに関しては本当に、ほんっっっとーーに、難しかった……!!どの段階でどこまでの情報を出すか、どこで伏線を張ってどのタイミングで回収するか、めちゃくちゃ悩みながら書いてました。しかも最終的に『彼』がどの選択肢を選ぶのか。実は5話時点ではマルチエンディング状態で、フォーゲル共々死ぬENDとか、フォーゲルは助かるけどオールドー氏を道連れにするENDとかもありました。どれも限りなくバッドエンドじゃん……。
けれど6話を書き上げた際、砂浜でのミスティルとの会話シーンが唐突に降ってきて、今回のEMDへとたどり着いたという感じです。これもこれで完全なハッピーエンドとは言えないですが、少なくとも『彼』自身は一番納得のいく終わり方だったのではないでしょうか。
ちなみにタイトルの「リーベルタース」は、ミスティルたちの事務所のことではなく、『彼』のことを指してます。なので8話で『彼』に名付けられた時にようやくタイトル回収したのでした。
そんなこんなのリーベルタースでした。最終話まで読んでくださった方、ありがとうございました!
本編はこれにて完結しましたが、日常のほのぼのを書いた短編が3編ほどあるのと、後日談の短編をちょろっと書いてみようかと思っているので、更新はもうちょっと続きます。
気が向きましたらまた覗いてみてくださると嬉しいです。
それでは。