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【あとがき】ZomBie×ZomBieXZomBie【完結】


 どこに書こうか迷ったのでとりあえずこちらへ。

 まずはここまで読んで頂いた読者の皆様に感謝を。
 割と滅茶苦茶な展開で、思ったような盛り上がりもあるかどうかわからない拙作に目を通していただき感謝の念に堪えません。

 さて、拙作ではなんというか、タイトルやチートタグから思われるような爽快感の有るものを想像した方もいらっしゃったかもしれませんが、残念ながらそんな作品ではなく。
 チートは確かに作品のテンポを上げ、また長い時間をスキップするような要素として用いられたり、爽快感を得るための基礎部分に関係してくるものですが、私の作品はそんなチートに振り回される『主人公力』が不足している主人公を描きたかったのがこの作品内の肝になります。

 私個人の意見ですが、基本的に自分の意志一つでどうとでも出来る状況にあって、これだと決断するにはかなりの勇気が必要になると思っています。
 例えばそれがいわゆるガンギマリ勢であれば自らの決意や決断に後悔や躊躇を挟まないでしょう。
 話の中で主人公が成長するというのも作品内の大きな要素にはなるかと思いますが、この作品はそれをスキップしてきた状態でスタートしています。
 一応積み重ねたものは力の使い方について。しかも殺人という禁忌を軽減するような利用法の仕方。それに元々あった『原作』要素が組み合い、判断の難しい状況になっている、というのがこの作品内で主人公が抱える状況です。
 そんな中で経験を信じればいいのか、新たに組み込まれた『原作』のシステムを踏襲すればいいのか。半々なのか、それとも一定割合なのか、部分的なものなのか。
 何かの要素を取り上げて、「じゃあこの世界の決まりごとはこうなんだ!」といった判断が出来ないような、良く言えば慎重で頭が回りすぎる、悪く言えば気にしすぎな『主人公力』が足りない主人公を描きたかったのです。

 簡潔に言えば、チートがあっても使う人間によってそれが生かされない状態の話を書きたかった。これに尽きます。
 もちろん全く使いこなせない訳では無く、そもそもが日和見主義、安全第一という考えがある設定でしたので、そういった保身に関わる部分ではより頭が回るようになっています。
 年齢設定もアラサーになって変に大人しくなる20代後半という年齢設定でした。

 正直それ以外は特に何も考えていませんでしたが(白目

 ぶっちゃけますと、この作品自体は基本的に作者のリハビリと言う名の自慰行為です。いろいろと書きながら思ったままに筆を進める、ただそれだけの作品でした。なので書いている間は楽しかったです。

 プロットもあってないようなものでした。各章箇条書きの20行程度のメモがあるくらいで多分伏線張りっぱなしのものもあると思います。
 個人的には最初期にSFっぽい要素を突っ込んだまま特に生かすこともなくふわっとしたままなのが少し勿体なかったかなと思ってます。
 他にもいろいろと不足しがちな部分があったと思いますが、楽しんで頂けたのなら幸いです。

 ではこの辺りで失礼いたします。
 感想、評価、レビューをしていただいた方々には改めて御礼を。

 次は不定期投稿で書く予定の作品がありますが、機会があればお会いしましょう。
 それでは、良い読書ライフを。

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